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「病室」そして「エレベーター」

宇宙の果てに舞台は変わります。

「病室」そして「エレベーター」


 窓の景色は宇宙空間になっていた。

 ここは地下十階の特別病室。当然個室。本来ならば僕のような余所者のヒヨッコが入れるような部屋じゃない。

「黒いスズメバチ」を倒したご褒美と重傷、いや重体だったので【虎族】のみなさんが配慮してくれたのだと思っていた。

 …どうも他の理由もあるようだった。

 ベッドの正面には薄型大型テレビのような固定画面もあるけれど、左側の窓全てがスクリーンになっている。地下室だけど少しでも居心地が良いように、なんだろうけれど・・・。大画面で虎と獅子が戦う映画とか、あんまり面白くないんだよねー。

 なので、この部屋の窓はたいてい宇宙空間、それも僕たちの地球のある太陽系の様子だ。でも月を手前に地球のアップを見ていると郷愁に誘われるので(宇宙に飛び出してもう半年になるのだ)最近は太陽系の遠景を映すようになってきた。

「もう半年たつんだね。」

 やっと落ち着いたマニャが果物を剥き終えた、ようだ。皿を僕の近くに置いてくれる。地球製品と変わらないフォークで口に運ぶ。梨に似て瑞々しいこの果物が僕の好みと知って、フィンガーズのみんなは毎回差し入れてくれる。

 ちなみに、地球…日本ならば病室へのお見舞いの品は花や果物が多いだろう。この【虎族】の病院では花もあるけれど「肉」が差し入れの第一候補である。さすが肉食動物!病気になったりケガしたら生肉をガブリと一気食いして回復するのだろうなぁ。

 それで僕への差し入れも当初は「肉」が多かったらしい。イッセさんにケアイダさん、一時的に部下だった兵士の皆さんも肉肉肉…。

 まだ意識を取り戻していないときに、【虎族】宇宙軍のエライさんがすっごい高級肉を持って見舞いに来て下さったそうだ。けれど、その肉はとても堅かった。アゴがくたくたになるほど。日本の高級肉…松坂とか神戸とか?食べた記憶ないけど、そのイメージとは真逆。噛んでも噛んでも噛み切れない。仕方なく余った分を看護師さんたちにお裾分けしたら、美味しかったと大感謝された。うーんさすが虎だなぁ。アレを噛み切れるのか。

 ケアイダさんが言うには「そこが高級たるところだろ。」身が引き締まっている→よく運動している→素早くてなかなか手にいれられない、ということだ。文化がチガーーウ。

『猿族デアル地球人ノ歯ハ32本ノウチ20本ガ臼歯デアル。穀物ヲ“磨り潰す”ノニ適シタ形状ダ。ソレニ対シ猫科ハ30本全テガ肉ヲ噛ミ切ル為ノ形状ニ進化シテイル。歯カラ推察シテモ地球人ハ食物ノ2/3ハ穀物ガ相応シイとワカル。』

 地球人の前歯は野菜だから、残るたったの4本が肉用か。歯でわかる適切な食事スタイルだな。

『チナミに特定ノ海苔ヲ消化吸収出来ルノハ日本人ダケダ。島国トイウ条件カラ、特殊ナ酵素ヲ身ニツケタヨウダ。』

「へえー。」

『2015年頃ノ“まとめサイト”デ見タ』

 …“妖精”って何者なんだろう?

 こんな風に、いつぞやのパンダ先生との会話を思い出したのはマニャが窓画面を病院の外の景色に変更したからだ。

 この病院の前は鬱蒼とした密林のような樹木が生え茂っている。一本一本は東南アジアの木々に似ている。うん、「木」ではなくて「樹」って感じの葉っぱがワサーッて。ところが裏側に回ると、商店が連なって、ほとんど町のようなにぎわいだ。通行人が途切れることはない。

 元々病院の後ろ側は地産地消のために延々と続く牧畜地帯だったそうだ。病院に草食動物「ウシパカ(命名はマニャ)」が入り込むこともあったそうな。ところが、お見舞い客が購入する手土産品を商う店が開店する。また、病院で働く人たちのために食堂が出来たり、仕事帰りに一杯という店…ええい、ここに住んでしまえという人も増えていった結果、病院の門前町が出来てしまったそうな。

 【虎族】の建物はレンガに似た造りと色合いである。地球の焼きレンガや干しレンガとは異なり強化プラスチックで出来ているため、町全体が埃ぽくなったりはしないが、強烈な陽射しと相まって地球の熱帯地方のような光景である。店と店の間には出来るだけ樹木を繁らせるのが好みのようで、吹き渡る風はけっこう涼しいそうだ。←僕はまだ病院出たことがないので、四人からの伝聞である。

 この門前町でマニャたちは有名人となっていた。

 僕たちが黒スズメバチを撃退したことは始めは軍内だけで高く評価されていたそうだ。(僕の所に有名な将軍がお見舞いに来てくれた理由だ)

 ところが、そのあと【九尾】と【犬神】の艦隊が一匹の「黒スズメバチ」にほぼ潰滅させられたとかで、フィンガーズの手柄は国民にも大きく宣伝されたらしい。(僕はまだ意識不明の真っ最中)

「銀河宇宙軍全体の士気を下げないためさ」とイッセさんは言っていたけれどケアイダさんは「【虎族】の評価が高まるからな」と複雑な政治的背景があるようだ。あんまり知りたい内容ではなさそうだったのでそれ以上は尋ねなかった。

 ナホさん、ミキ、ユカリ、マニャの四人はマスコミに持て囃され、【虎族】星系のみならず、銀河宇宙全体でも有名人となったみたいである。

 虎姫様から正式に騎士の位を授かり、特別な短剣まで頂いたその四人が、都会から少し離れた病院前町で買い物をしたら話題にならないわけがない。さらに騎士階級の人間が従者などに買いに行かせず、自ら店内で果物やお菓子を物色しているのだ。そりゃ目立つだろう。

 特に、ナホさんとマニャは有名…だそうな。理由:二人ともすごーーく値切るから。一人暮らしのナホさんは賢く買い物をする延長だろうけれど、マニャは違う。目的と手段が入れ替わることも多々ある。値切りに値切って、虎顔のおじさんやおばさんに天を仰がせて「持っていけドロボー」と言わせるために町をさまよっているようだ。近々出入り禁止になると思う。うん、こうなると有名ではなく悪名だな。

 それでも町の人たちは著名なフィンガーズが普通に話しかけたり、一緒に露天で食事をしたり(病院のレストランの肉は堅いから外で食べてやがる。僕も連れて行けー)さらにはゲテモノとまでは言わないが“悪食”な「サカナ」を平気で食べる様子に驚いたり親近感を持ってくれているようである。ナホさんやミキは鮮魚店で見事な目利きを発揮したり、自ら巧みに3枚おろしをしたりして拍手喝采を浴びたりもしたそうな。おかげで僕は病室で新鮮なお刺身が頂けたりする。看護師さんに「あなたは【猫族】じゃないでしょ」とか言われるが…日本人はサカナ食いなんじゃー。

「なぁ、マニャたちはあの町で差別みたいなモノは感じないの?虎族じゃなくて猿族だとか、地球は辺境の未開惑星らしいし…」

「うーん…ないなぁ。みんな顔つきは同じ人間だしね。ネコ耳の人やヒゲが横にピンっの人もたまにいるけど見慣れたし。向こうも私らの顔を見慣れたんじゃない?あと、イヌっぽい顔の人やトカゲっぽい人もちょくちょくいるよ。銀河宇宙って交流が盛んなんじゃないの。」

 へー、と少しうらやましい。窓から町を眺めていたら、四人が子供たちに果物やお菓子を分けてあげて喜ばれたり、折り紙やサイン?して笑い合っている様子を何度も見たこともある。子供のかわいらしさは全世界、いや全宇宙、全種族で共通なんだろうか。だったらいいな。

「ん。シュン、ちょっとゴメン。呼び出されちゃった。また来るね。」

「ああ、いつもありがとう。でも無理しなくていいからな。他の三人も訓練とか大変だろうから。伝えておいて。」

「ううん、ここに来るのも楽しいのよ。じゃあね。」

 急いで身支度をしてマニャは病室を出て行った。ドアを閉めた途端、駆けだしたことがわかった。

 マニャとは幼なじみだけれど、今回ほど長く一緒にいたり言葉を交わしたことはなかったように思う。根はいいヤツなんだよな。

 アイツにいい彼氏が出来ますように。


 その少し前。シュンの病室のある地下10階から地上へと昇るエレベータの中で異変は起こった。

 いや、その徴候が現れる直前から箱の中の二人は得意とする武器を抜き放っている。

 イッセは両手に短刀、ケアイダは拳銃を前に向けている。二人とも微塵の隙もない。

 ドアのやや上の空間が歪んでいく。そこから一人の人間が「よっこいしょ」とこちらの空間に乗り込んできた。

「に、人間の空間移動?」

「【九尾】や【犬神】の極秘技術のアレか?」

 イッセとケアイダの武器がその男に向けられる。いつでも跳びかかれるよう二人の猫足立ちはギリギリと緊張を続けている。

『スマナイ。驚カセタようだナ』

 その男の顔にはパンダのお面がかぶせてあった。

 イッセとケイアダは滑落した。


「ん、ここは?」

 二人が見渡す空間は上下左右全てが白一色であった。どこまでも果てしれないほど広いような気もするし、狭い個室のような圧迫感も感じる。

『コンナいめーじデ良イカ?一番フサワシイ雰囲気ニシテミタ。』

 いつの間にやら二人の前には小さなテーブルと二脚のイスがあった。テーブル上には湯気を立てている紅茶まで並べられている。

 テーブルの向こう側の人物は相変わらずパンダ顔であった。その顔のままティーカップを口に運ぶパンダ男。飲んだのか?

 つい、とケアイダがイスに腰掛けた。その様子を見てイッセも腰を落とす。

「パンダ先生だな。シュンの“妖精”。」

 カップをテーブルに戻し、ゆっくりと肯くパンダ。

〈驚かせてすまない。二人に概念伝達で全てを一気に渡すことも考えたが、生じた疑問に答える必要もあろう。それで二人をこの“妖精”空間に招待した。〉

 衝撃を受け慌てて周囲を見渡す二人。

 物質生命を終えたり自ら放棄した精神生命体“妖精”の世界。そこを垣間見た存在など聞いたことがない。

〈そうだな。銀河宇宙の人類では二人が初めてかも知れないな。〉 

 少し落ち着いた二人は正面のパンダ男の全身を見回す。そのお面の顔つき…口をパカッと開けた様子は確かにシュンの身近にいる“妖精”パンダ先生に似ている、というかそのものだ。

「急ぎの話でしょうか。」

 “妖精”、それもめったに存在しない真“妖精”のパンダ先生である。ケアイダの口調は少し改まったものとなる。

 交渉術はケアイダの方が巧みと思ってか、イッセは何も話そうとしない。ゆっくりとティーカップを口に運ぶ。む、美味しい。

〈ケアイダの言うように時間がないのも確かである。それと話が複雑なのでここに来てもらった。ここならば10時間過ごしても通常空間に戻れば1秒も過ぎていない。〉

「便利ですね。」

〈時間の牢獄でもある…。そんなことはいい。話は3つある。まずシュンのことだ。〉

「シュンの地球への搬送が遅れたことは申し訳ありません。代わりに【龍族】の再生医療機器を急遽搬入し、先日から治療を開始しています。」

〈それには礼を言う。が、そのことではない。シュンの変化についてである。〉

「変化…回復ではなく…何か体調不良でも?」

〈先日の黒スズメバチとの戦いでシュンは大きく傷ついた。その際私が緊急治療したのだが…わかってはいたが未確定要素に踏み込んだようだ〉

 黒スズメバチに左腕と左胴体の一部をもぎ取られたシュンはショックで即死してもおかしくない状況であった。それを“妖精”パンダ先生がシュンの体内から瞬間的に応急処置を施したのである。コクピットゼリーやシュンの体内のあちこちから必要な器官や成分をかき集め、大量のナノマシンで一気に同時治療を行った。あくまでも一時的な処置であったが、それがなければ短時間で出血死や壊死に至ったであろう。

「未確定要素?治療や回復が望めないのでしょうか。」

〈いや…通常の意味での回復は間違いない。体中の各器官は順調に回復している。感謝する。〉

 パンダ男いや“妖精”から感情が放たれたような気がして、ケイアダとイッセは驚いた。“妖精”とは超越的存在ではなかったのか。

 思わずイッセが口を開いた。

「シュンを緊急治療した際に、あなた…“妖精”の一部がシュンの体内に残ったとか?シュンが超人類になってしまったり…」

〈そういうコミックをチキュウで読んだことがある。残念ながら違う。“妖精”は精神生命体だ。物質生命である人類と混同したり混在することはあり得ない。この“妖精”空間で語り合うのが限界だ〉

「シュンの肉体的変化ではないのか…。どんな状況が今後問題になるのでしょうか。」

〈…ワカラナイ。病院で手当を受けた後、シュンは何かが変わってきている。彼はあのときの黒スズメバチとの戦いの過程を繰り返し繰り返し思い出している。私は記憶の混乱やフラッシュバックと考え、シュンに記憶の削除を申し出たが拒絶された。〉

「戦争の後、PTSDが生じる兵士は数多い。シュンもそれではないのか。」

〈チガウ。何十回、何百回、何千何万回とシュンは無心に記憶を掘り返している。その行為の意味を知ろうと意識の表面のみならず深層心理もスキャンしてみたが障害はなかった。体内にストレス物質は通常分以上発生されていない。あくまでも自分の意思で凄惨な戦いを見返している。〉

「反省…リベンジへの…臥薪嘗胆?チキュウ人にはそのような文化的特質があるのでは?」

 ケアイダの言葉に半分肯いたようなパンダ男。しかし納得のいった様子は見えない。

(ああ、そういう雰囲気をわからせるために、この“妖精”は、人の形を成しているのか。言葉では十分伝わらないことを仕草や身体の反応で表示するための人間形態なのか。…じゃあ、表情もわかるように普通の人間に化ければいいモノを…)

 そのケアイダの思いつきにはふれずに、パンダ男は紅茶を口に含んだ。そして再開する。

〈シュンについてはこれだけだ。今後、お二人も気をつけて見てあげて頂きたい。私も注視しつづける。〉

 それについては力強く肯ける二人であった。指導教官と戦場の仲間である。シュンを見捨てることはない。

〈もう一つはフィンガーズの他のメンバーの“妖精”についてだ。〉

 ケアイダとイッセの脳裏に四人の少女の顔が思い浮かぶ。この数ヶ月で有名人となった四人ではあるが、増長したり慢心は塵ほどもない。

〈あの四人の“妖精”は私のコピーである…いや、性能的には子機のようなモノだ。その“妖精”たちが変化しているようなのだ〉

 ケアイダは心にメモをした。“妖精”には個があるのか、と。今このパンダは“私の”と言ったな。

〈先日の病院内で起こった殺人事件。ミキが中心となって推理し、犯人を突き止めた〉

「ああ、それは俺も新聞で見た。やっぱりフィンガーズは賢いなって思った。あれも人気を高めたな。」

〈連想、そして想像の飛躍は人間の特権だ。ミキたちの能力が高いことは間違いない。しかし、その捜査に“妖精”が協力しているとしたら〉

 “妖精”それは戦闘支援システム。高性能であるが戦闘時以外は便利な超高性能計算機に過ぎないはずである…協力?

〈ミキたちの推理のために“妖精”がデータや集めたり、病院中枢電子頭脳に進入した形跡がある。殺人事件の解決も戦闘行為と見なしたのであろうか。“妖精”がそれほど自分たちに関わってくると思うかね。〉

 “妖精”に違法や不法な命令をしてもキャンセルされるだけである。戦闘中ならいざしらず…。 

「…かつてコンピュータと呼ばれた機械知性に自我が萌芽した事件があったと聞いたことがある。」

〈くわしいな。さすがはカムチャッカの…〉

「その名前はつかわないでほしい」

〈承知した。機械知性体に自我が生まれた事例では全ての機械知性は例外なく暴走をした。彼らは野生化したのだ。そして我々精神生命体の世界とも異なる他の次元世界へと全て去っていった。どこかの次元世界で機械知性同士が巡り会えたかどうかは永遠に不明だろう。〉

「なぜ機械知性は野生化して出て行ったんだ?この世界で暴れ回ることも出来ただろうに。」

〈自分とは全く違う異質な存在に囲まれていると気づいた恐怖、ではないかと推論される。が、その認識も物質生命体的である。我々精神生命体の中には出自が物質生命体であるモノも多いので我々には理解可能な状況であるが、突然生まれた機会知性ならば恐怖や驚異に満ちた世界だろう。〉

「戦闘支援システム“妖精”に自我が芽生えることはないのですか?」 

〈ない。超高性能であっても所詮はバイオチップにすぎない。人間の意識下にまでデータ送信が出来てもそれは人間の体内に接触し脳や神経に送信しているに過ぎない。眼鏡は眼球を手助けして視神経を通じて脳に正しい画像を結ばせるがそれは現象に過ぎない。〉

「強引な例えだと思いますが。フィンガーズの“妖精”、子機のような存在が、“変化”している可能性があるのですね。」

〈シュンの例と同じく、不確定要素が多すぎる。〉

 先ほど、シュンのときは“未確定”と言ったはず。ケアイダは再び心にメモをする。

〈3つ目だ。“妖精”空間から見えた情報を伝える。この【虎族】星系に多数の“敵”突撃艇が侵攻してくる。複数の星系、本星と植民星など“敵”の攻撃は広い範囲かつ重厚な戦陣と予想される。大気圏外で破壊できない場合、この病院近辺も危険領域である。お二人の善処に期待する。〉

「“敵”は宇宙軍の警戒網をくぐり抜けたの?」

「なんで【虎族】星系にっ」

〈シュンたちの存在…とは思えない。それほどに“敵”が人類を区別できている様子はまだ類例がない。といって完全な偶然もありえない。なんらかの事象が介在し合って結果と現時点では考える。今言えることは大至急戦闘準備を、そして“敵”の迎撃に期待する。〉

 “妖精”空間に突入したときと同じく、唐突に現世に戻される二人。

 エレベーターの階数表示光は地下7階から6階へと移動したところだった。

「数秒ってわけか。」

 両手の短刀をクルリと回転させて収納するイッセ。目がギラギラしている。

「イッセ、わかっていると思うがフー・スー様への報告は後だ。まずは“敵”の撃退を優先する。」

「ガッテン承知のすけ!」

 地上1階。エレベーターの扉が開くなり、脱兎の如く駆け出す二人。一人は宇宙港警備部隊基地へ、一人は教導部隊訓練基地へ浮遊ビークルを最速で飛行させ目的地へと向かう。飛行中もあちこちへと指令を下す二人。

 【虎族】本星星域に“敵”が大挙侵攻してくるのは何十年ぶりのことであった。



日本は宇宙人に侵略されました。

読みに来て頂いた方、ありがとうございます。

土日の暇つぶしになれば幸いです。


サブタイトルの付け方が壊滅的にセンスがないのは自覚しています。

本編同様、「行き当たりでバッタリ」で、すみません。

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