ショウタイジョウ
またもや本編とそんなに関係ねぇ・・・・。
今回短いかと思われます。
「・・・・。ごめんなさい」
「謝ってすむ問題ですか。コレが!」
「すまない、ですね」
「走らないでくださいとあれだけいったじゃないですか!」
「ごめんなさい。心の底からごめんなさい」
え?どうやったら主の私が執事のリクトに土下座してる図ができるのかって?
いやぁ、それが・・・・。
『お嬢様。今日は走ってないでしょうね?』
リクトが急に質問してきた。
『え、えーと。あの、その』
実は歩くのも精一杯だったりして・・・。
『走ったんですか・・・・?』
何か恐ろしいものを見たかのように聞いてくる。
『え、あの、その、うん。思いっきり・・・』
『失礼ながら、お嬢様』
一度断るリクト。
『お前は馬鹿かぁ!!』
と、その後説教が続き今の状態に至るわけです。
「また学校やすまないとダメじゃないですか!」
「えぇ!」
「自業自得でしょうが!しかも二階から飛び降りるなんて・・・。馬鹿以外何物でもないじゃないですか!」
「返す言葉もございません」
で、タイミング悪く父様が通る。
「お、また学校休むのか」
「あ、うん。そうなりそう」
「前みたいに足が腫れてたりするわけじゃないんですけどね。それだけすれば足の骨にひびが入っても当たり前ですよ」
「ま、ちょうど良かった。結局は休んでもらうことになるからな」
「どういうこと?」
父様は手紙を私に差し出す。
「これ、いかないとダメなんだよ。去年すっぽかしたから」
「あー。これかぁ・・・」
無駄に大きいパーティーなんだよなぁ。疲れるし、行きたくない・・・。
あいつもくるんだろうしなぁ・・・・。
「あの、失礼ながら」
「なんだ?リクト」
「その招待状は何処のなんですか?」
「隣国のスカルタ。毎年何かにこじつけてパーティー開くんだよ」
「それが無駄にでかくて無駄に疲れるしアイツらもいるから私たちアスラナ王家としては行きたくないのよ」
「でも、スカルタとの貿易がこの国を支えてるようなものだから向こうの機嫌は損ねたくないんだよ」
「機嫌損ねて戦争にでもなったらこっちに利はないからね」
父様と交互に解説する。
「うー、行きたくない」
「行かなきゃならん。何故か今年は平日なんだよなぁ」
「去年すっぽかしたから行かないってのは無理・・・。はぁ」
父様と一緒に落胆する。
「とりあえずこれリィに渡しておくな」
「うん」
招待状を渡される。
うわっ、明後日だー。
うー。行かないとね。いかないと・・・・。
「リクトも一緒に来てよ!」
「かしこまりました」
リクトがそばに居れば少しくらいなら気がまぎれるかも。
招待状にはご丁寧に私の名前がフルネームで載ってるよ。
差出人の名前はうん。フウト様だね。
他の客人の名前の所に・・・。いた、アイツだ。
無駄になれなれしいんだよね。
「顔出すだけ出してすぐに帰ろうか・・・」
「それは無理だな」
ぼそぼそと父様と相談する。
「あの、何度もぶしつけながら」
「なに?」
「お二人は何を嫌ってらっしゃるのですか?」
「それはモチロン━━━」
「「ウォルフ・クライエル」」
「あのクライエル家の若頭だよ」
ここリヒト王国からは縁とおいはずの島国のクラエル王国。そこの王家。
先々代の先々代の代まではとても良かったらしいんだけど、先々代のときにあいつらは完全に私たちを見放したはずなのに今頃こっちに擦り寄ってきた。
もち、父さんはそれを許さない。
私もいやだしねー。ウォルフと結婚なんてごめんだね。
いくらイケメンとはいえ、あんなやつ・・・。もう!ルナに渡してやりたいわ!
あ、ルナ呼べ———るわけないね。
「はぁ、悩んでも仕方ない。用意しよう」
私は部屋に向かって歩き出す。
「さて、どうするかな・・・」
(なんだろう、胸騒ぎがした)
スカルタときいてなぜか分らないけれど胸騒ぎがした。
嫌な予感とはまた別の。
付いてきて、とお嬢様に言われた時自分から頼もうとしていた所だから願ったりかなったりだ。
胸騒ぎの正体は行けば分かるだろう。
俺はお嬢様に呼ばれお嬢様の部屋まで行った。
「よし、これでいいかな」
「よろしいと思われますよ」
リクトの同意も得て、私は一息つく。
「どうぞ」
「ありがと」
リクトから紅茶を受け取る。
あー、おいしい。
ほっとしてるとリクトに小さく笑われた。
「なに?」
「いえ、とてものんびりされているので」
のんびりしてると笑われるの?
まぁいいか。招待状をもう一度読み返す。
「明後日・・・」
はぁ。フウト様にあえるのはいいんだけど、あいつがな~。
「じゃ、明後日まで学校休むってこと?」
「そうなりますね」
ふむ。
まぁ、悩んでもしょうがないかな。
「明後日が来ないことを願う」
「無理ですよー」
頭を抱えているうちに明後日はやってくる。




