二つ:怪しい建物と青年さん
相変わらずな毎日・・・今日はちょっとだけ違うけど・・・
「もう・・・30分も早く出てきちゃった・・・どうするのよ・・・もう・・・」
そうぶつぶつ呟きながら歩いてると、怪しげな建物があることに気づいた
「? なに? ここ・・・」
怪しそうだが少しだけの好奇心がある・・・私はその好奇心に負けてしまった
そして中にはいることにした。
「・・・失礼しまーす・・・誰かいませんかー・・・」
ドアを開け、中に入って誰かいないかを大声で確認した。
しかし誰も来る気配がないので、私はずかずかと中に入ることにした・・・
「・・・うわぁ・・・凄い本の山・・・」
壁という壁の本棚を埋め尽くさん限りに本がずらりと並んでいる
入りきらないだけなのか分からないが地面にも本が積み重ねられていたり
散乱していた。
その散乱していた本に埋もれていた本を手に取ろうとしたときに
どこからか男の人に話を掛けられた。
「・・・俺の館に何用だ?」
私よりも二、三歳年上に見えるその男性はきつい眼光を私に向け
私を問う、
「あ、あの・・・勝手に入ってすみません・・・」
「何用だと聞いている、答えろ」
「特に用は無かったんです・・・ちょっとだけ気になったので入ったんです・・・
勝手に入ってしまってすみません・・・」
「・・・今回の導き手はお前か・・・名はなんと言う」
「へ? 導き手ってどう言うことですか?」
男性がなにを言ってるかが分かってない私は少しおろおろして
男性の動きを伺う、
「名はなんと言う、何度も同じことを言わせるな」
「はっ、はい! ・・・私の名前は神村悠樹といいます」
「ユウキ、・・・ユウキというのだな?」
「はい・・・そうですけど何か?」
「いいや・・・何でも無い・・・俺の名は十林安須巳と言う」
「え!! 女の人なんですか!!」
私はびっくりして男性を見た。しかし男性は呆れた態度で私を
見る
「・・・名前が女っぽいだけだ、気にするな」
「あ・・・すみません・・・」
「ユウキ、お前は導き手となって俺と一緒に行動してもらう」
あ、そうですか、分かりました、なにをすれば・・・ってえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ !!!!!!
どういうこと !!!