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手付かずのジャングル
まず向かったのは手付かずのジャングルだった。放射能で突然変異した植物や昆虫がうようよいる。だから、住むのは難しい。だが、食糧は豊富だ。毒があったら一溜りもないけど。そんなことを考えていた。次の瞬間何かが飛びかかってきた。それは鋭利な刃物のような昆虫だ。急いで、バットを取り出し力一杯叩いた。まるで親の仇のように。自爆で腐った体液を撒き散らした。臭くて洗っても落ちそうに無い。変異した植物に気づかれるのも時間の問題だ。――――1人がジャングルを進んでいく。腐って乱れた道を進んでいく。いや、1人ではない。何者かが近づいて来ている。臭いで存在に気づかれたらしい。放射能でイカれてるかも知れないので、近づかない方が良いだろう。ふと下を見ると、食糧と思わしき物が落ちていた。明日の食糧は約束されたような物だ。安心しているのも束の間、どんどん何者かが近づいて来ることに気づいてしまった。本能が逃げるべきだと叫んでいる。無我夢中で逃げ続けた。疲れてもう走れない。霧も深くなっていた。まだ何者かが近づいていた。もう、祈るしか自分にできることは無かった。