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 芽生ちゃんへ。


 そう書かれた若葉さんの字の下に、安桜さんへ。芽生さんへ。

 

 一人一人の私の呼び方が書かれていた。


 

 その下に縦書きで、一人一人のメッセージ。


 [あこがれてた。私、中学校で昆虫が好きってことを隠して過ごしてきたから、自信をもって、それを明かして行動できる研究会の皆さんに憧れてた。昆虫が好きだってこと、もっと自信を持っていこうと思ってます。芽生さん、今度、クイズのリベンジお願いしますね。 蕾]


 [『りょう心とは私たちの内にある最も良いものがそこに集中された精緻な鏡である』これは、かの有名な昆虫学者・ヘンリー・ファーブルの言葉です。私は、この言葉を目にしてから座右の銘として生きてきました。安桜さんの頭の中にもこの言葉を入れて頂けると、嬉しいです。 鈴川 ]


 [がガンボの成虫、この前捕まえたんで、観てってください。1年位前、俺がまだ昆虫のことしっかり知らなかったとき、ガガンボのこと、蚊って間違えたとき、安桜さんが教えてくれた昆虫すよ。もちろん覚えてくれてますよね。俺、安桜さんにたくさん昆虫の事、教えてもらってすっげー感謝してます。まだたくさんのこと、教えてください 奥谷]


 [ともだちさ、私も今までいなかったんだ。芽生ちゃんは、私のこと、友達が多いって思ってたのかもしれないけど、全然そうじゃない。突っ走っちゃって、夢中になっちゃって、相手のことは置いてきぼり、ただ一人で盛り上がってる変な子だったんだ。だけど、大学に行ってその仲間ができて、芽生ちゃんって、友達もできたって思ってる。芽生ちゃんにとって、私は友達じゃなかったとしても、私にとって芽生ちゃんは大事な研究会の仲間だし、友達です。 若葉]

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