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 次の日、昆虫研究室のドアを開けると、若葉さんが開口一番言った。


 「今日も、蕾ちゃんのとこ、一緒に行こうね」


 若葉さんは、蕾ちゃんが心配で善意で言ってることも伝わってきて、断れずはずもなかった。


 この日から、若葉さんも蕾ちゃんのとこに、毎日一緒に行くようになった。



 別に、若葉さんがいるのが嫌なわけじゃない。


 若葉さんは、私が会話の中に入れるように、合間合間で声をかけてくれるし、気遣いをしてくれてることだって、分かってる。


 だけど、やっぱり話の中心は若葉さんと蕾ちゃんで。私はおまけ。


 若葉さんがこなければ、私が蕾ちゃんと話せたのに。


 若葉さんのことが嫌いなわけじゃない。けど。そう、思ってしまう。 


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