表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

プロローグ

 今から150年ほど前。突如として地球を襲った正体不明のウイルス、通称『LBウイルス』。

 このウイルスは人類にのみ感染していくもので、感染者の80%は著しい身体能力の低下を招き、日常生活すらも困難にさせた。

 しかし、残りの20%の人間はこのウイルスと適合し、本来人間が持ち得ない特殊能力を得ていった。そのことからこのウイルスにはLB(Limit Break)ウイルスという名がつけられたわけである。

 そして地球は、いつしかLBウイルス適合者のみが生存するようになり、特殊能力を得た人間同士の争いはそれまでとは一線を画すほどに広範囲に、大規模になっていった。


 そんな地球の、人同士の争いを抑えるために生まれたのが『聖導騎士(パラディン)』だった。


 これは、そんな聖導騎士を目指す1人の少年の物語。



 ここは、日本は横浜。対外防衛の要衝として、聖導騎士連盟日本支部が置かれている。そして、聖導騎士を目指す学生が通う日本騎士学園横浜校もある。

 今日は、学園の入学式。新たな若い騎士見習いが将来への希望に胸を膨らませて学園の門をくぐる。

 そんな人の流れに身を任せ、門をくぐる1人の少年がいた。


 「……うへぇっ、入学式だからって人多すぎじゃね?こんなに学園の関係者っていたのか」


 そう1人呟く少年は、他の学生達と違い家族も周りにおらず、1人きりだった。

 彼は、この世界では珍しく……いや、数例しかもはや存在していない不適合者の両親から生まれた突然変異(イレギュラー)の適合者だったのだ。

 そのため、両親は彼が産まれて間もなく命を落とし、その後は日本政府に保護、という名の軟禁生活を余儀なくされていたのである。

 そのため、1人きりで校門をくぐる彼は、入学式が行われる講堂ではなく学園長室へと向かっていた。


 コンコン、とノックをすると中からは自分が聞き慣れている女性の声が響く。


 「どうぞ」


 「失礼します!!学園長先生にご挨拶のために参りました!!」


 「ご挨拶ぅ?お前がアタシに?」


 「はい!!これから3年間、お世話になります!!」


 「はははははっ!!そんな固い挨拶、アタシとお前じゃ似合わんだろっ!もっと崩してくれていいから、いつも通り接してくれ」


 「わ、わかった。これからよろしく、零那(れな)さん」


 「こちらこそ、ようこそ騎士学園横浜校へ、歓迎するよ、(じん)


 騎士学園横浜校学園長であり、軟禁生活下にあった彼の生活をサポートし続けていた育ての親とも呼べる存在である、天堂 零那(てんどう れな)に挨拶を済ませ、彼……風早 迅(かざはや じん)は、また人の流れに合流し、講堂で始まる入学式へと向かった。

読んでいただきありがとうございます!


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ