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SS・掌編小説 童話・純文学

イルカの涙は流れ星に

作者: 空クラ
掲載日:2024/02/22

少しでも楽しんでくだされば嬉しいです。

 僕は気付いたんだ。

 海にだけじゃなくて空にもイルカがいるって事に。



 空を見上げると、イルカが気持ち良さそうに夜空を泳いでいる。

 月明かりを目印にして、深い大海原を泳ぐように。


 でもあるとき夜空のイルカは独りぼっちだって気付いたんだ。


 イルカは泣いた。


 『僕は独りなんだ。夜空を泳いでいるイルカなんて僕以外いない』と言って。


 もの凄くたくさんの涙を流した。

 すると流した涙がきらきらって光って星になった。


 星で夜空が明るくなった。

 地上の人の暮らしが見えると、イルカは少し気分が落ち着いた。



 ―――誰か僕をみつけて。



 だけど誰も夜空のイルカに気が付かない。

 イルカはまた悲しくなって、涙を流した。

 すると今度は流れ星になって仲間がいる海に落ちた。


 涙が落ちた音を聞いた、海にいるイルカが歌を歌う。


 ―――私たちはここにいるよ。

 ―――君はどこにいるの?


 夜空のイルカは歌を聴いて歌をかえす。


 ―――僕はここだよ。ここにいるんだよ。


 でも海のイルカたちは分からない。


 ―――どこ? どこにいるの?



 ―――ここだよ。ずっとずっと上の、空というところだよ。

 ―――僕を独りにしないで。


 夜空のイルカは涙を落としながら歌うんだ。

 でも歌はなかなか海までは届かない。


 夜空のイルカは今日も泳いでる。

 どこかの海に星を落としながら。



 だけど僕は気付いたんだ。

 だから僕は夜空を見上げている。


 ―――大丈夫。君は独りじゃないよ。


 ―――僕は知ってるよ。

 ―――僕が君を見守ってあげる。

 ―――だからもう寂しがらないで。


 流れ星をみながら歌うんだ。

 この歌が君に届きますようにと願いながら。

 今日も、明日も歌うんだ。



End

なんでもいいので感想や評価が頂けたら嬉しいです。

執筆の励みになります。_φ(・_・


他にも色々短編書いてますので、よろしかったら読んでみて下さい。

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