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剣の天才の挫折転生  〜異世界を剣道で制覇した中2の話〜  作者: 那月雄介
第一の国ウルク第22朝廷
5/11

トップクラスの立ち合い

「あーもしもし、カイニス?転生者なんだけどさ、そっちで面倒みてくれないかな?」

そうしてしばらくオーエンは電話で会話をし、しばらく時間が経った後、電話を切った。

そして電話を切るや否や、イアスに話しかけ、

「そう言うわけだイアス、彼はいま遠い場所にいるらしくてね?地図に書いておくからアキト君を送ってってくれないか?」

といたのだった。


するとイアスは少し喧嘩腰で、

「いやお前が行けよ!俺今日このあと1班の訓練あるんだけど!」

と、怒鳴り散らしたのだった。


それを聞いたオーエンは少し驚いた顔をして

「そっかぁ...じゃぁ仕方ないね僕が訓練やるから、君は送ってきて。」

とやたら爽やかに口走った。


するとイアスの手に矢の様なものがどこからともなく現れ、その矢の先端をオーエンに向けると、

「お前がいけ!めんどくさいだけだろ!」

と、殺気だった声をあげた。


それを見て一歩下がり腰の鞘から剣を抜き、

「おっやるのかい?」

と言って構えたのだった。


そしてその「やるのかい?」と言う言葉に対して、イアスは

「おう!上等だ!面出やがれ!クソ団長!」

と言って、矢に続いて、弓がどこからともなく現れた。


その状況を見てオーエンは

「いいだろう!じゃぁアキト君。君は外に来て見学ね、そしてイアス、負けた方が行け。」

と言って自信満々に胸を張り、剣を鞘に収めた。


そして二人は団長室を出て、外の庭に向かい、彰人はそれについて行った。

そして庭に出ると、そこにはたくさんの兵士がおり、その兵士達の一人に、オーエンが

「またいつもの立ち合いだ。ルールはいつもどおりで審判頼むよ」


と言うとその兵士は、「はっ!了解いたしました!」と言って剣を抜き、地面に突き刺した。

後からその兵士にあれはなんだったのか?と聞くと、この騎士団流の敬礼だと教えてもらった。

そして、その兵士は、「皆んな!また団長とイアスの立ち合いだぞ!」と叫ぶと、たくさんの兵士がこちらに小走りで来て!口々に期待の声をあげていた。


そして、その兵士の呼びかけを聞いてイアスが、

「おめぇら俺のことは戦術長って呼びやがれ!何度いったらわかんだよ、馬鹿ども!」

と叫んで、弓を構えた。


それにを聞いてオーエンは、

「やっぱり君は人気だねぇ、イアスー」と少しおちょくる様な口ぶりで、剣を構えた。


そして審判を依頼された兵士が、「それでは、構えて!」と叫び、その数秒後、「初め!」と言うと、

イアスは弓を引き、オーエンは剣を上に振り上げた。

それを見ると、監督役の兵士は、「防音、衝撃無効の結界をはれ!」と叫ぶと、庭の周りの複数の場所が一瞬光り、そこからいろんな色の膜状のものが、庭をドーム型に覆い尽くした、その結界は何重にも貼られ、あれはあれで見たことのない色、絶景とも言える色だった。


そしてその直後、オーエンが

「これでお互い心置きなく戦えるね!」

と珍しく弾んだ声で、叫ぶと、頭上に振り上げた剣が緑の光を放つ。


それに対し、弓をグッと引いたイアスが

「セット!」と叫ぶと、イアスの引いた矢と同様の矢が、10本ほどトンネルを正面から見た様な形で、イアスを囲んだ。そして、「行くぞオーエン!準備はいいな!」と叫ぶと、右側5本の矢には激しい炎が灯り、左側5本の矢は氷を纏い、その氷はもはや、矢の本体が見えないほどに大きくなって行った。そして弓からイアスの矢が放たれた瞬間、周りの矢も同じ速度でオーエンに向かって飛んでいった。


そしてその矢が向かってきているのにもかかわらず、頭上に剣を構え続けるオーエンそして時間が経つに連れて、剣の光はつよくなって行く。だが矢はもうオーエンの目の前まで迫っていた、そして彰人は団長って弱いなぁって思ったその瞬間、オーエンの正面から超高速で木が生えたのだ。何が起きたのかなど彰人にはわからなかった、だがしかし、周りの兵士は一気にブワっと盛り上がり、

「さっすがオーエン団長だぜ!詠唱なしでのスキル発動!これは四天王のイアスも武が悪いよな!」と一際大きい声が聞こえたのだが、新出単語があまりにも多すぎて、彰人には何を言っているのか全くわからなかった。そしてそのまま、例の矢は例の木に突き刺さる、そして矢は消え去っただが、気に着火した炎は大爆発をおこし、氷は何もないのに気を貫いた、それに続いて、


「セット!」とまたイアスの声が聞こえる。

するとイアスの正面に超巨大な弓矢が現れ、先端は氷、尾の方は炎を纏う。

さらに爆発した炎は一点に収束し、炎は球体となり、オーエンに飛んで行く、さらに氷も速度を増し、オーエンの眼前に迫っていた。そこで彰人は今度こそ万事休すかと思ったその瞬間。オーエンの剣は遂に振り下ろされる。その剣の軌道は完璧な直線で、まるで光によって剣が延長されたかの様だった。そしてその剣の光の部分を眺めている間にいつの間にかオーエンはそこに居らず、あたり一帯が青々と芝生が茂っていた。


そしてオーエンの剣から放たれた光りはイアスのもう直上にまで迫っていたそしてイアスは遂に自分の弓から矢を放つ。すると、その矢が放たれると同時に、巨大なやが爆発的な速度で、光の中に突っ込んでいった。その直後、大爆発が起きて、その光と、巨大な矢は相殺し合う。そして煙幕が結界内を覆い尽くしたのだった。

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