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ヒーローズロワイヤル  作者: ガトリングレックス
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第11話 都合が良ければ

突然怒れるセイギに、ジュンは仲間として哀れに思える。

作品において死亡した存在は蘇れる力がない限り、死人として扱われ、復活を希望されない限り、復活することはない。


「他に方法はないのか?」


「ありません。こちらとしては被害者が多く出ることが1番あってはいけないので」


この状況で冷静な判断をするカミーユに、セイギは涙を流しながら、納得ができないまま、受け入れたように首を縦に降る。


「悪以外の人達が生きてくれるなら、俺は堂々とあの世に行けるよ」


吐き捨てるように言うセイギの態度。

それはジュンにとって、気にくわない物があった。


「お前はそんな簡単に命を投げ出せるのか!」


セイギのジャケットの襟を強く引っ張り、こちらの顔に近づける。


「ジュンの気持ちは分かる。あれほど君を心配しておいて、自分の事はあっさり死んでもいいと言える。俺だって死にたくないよ! 生きたいよ! つらいよ! でも俺が死なないとこの戦いは終わらないんだ。分かってくれよ!」


泣きべそをかくセイギを見て、本性が分かった気がする。


(こいつだって人間なんだ。たとえイかれていたとしても、生きたいと思える感情はある)


悪いことをした。

そう思いながら襟から手を離し、「すまん」と謝る。


「カミーユ、俺は君の作戦に参加するよ」


「俺も同じく」


「ありがとうございます。ゲームマスターの位置は私達の世界で地図を作っておいたので、仲間と合流できるはず。今後ともよろしくお願いします」


カミーユはお辞儀をすると胸ポケットから紙の地図を取り出し、ジュンとセイギに見せるのだった。



一方その頃、ゲームマスターは少女へ自分は無害だと証明しようとしていた。


「怖がる必要はない。私はこの戦いの管理者、君の様な一般人を巻き込むことは本意では………」


その続きを言おうとした時には、少女は泣きじゃくり、出口を探そうとしている。


「無駄だ。ここから出ることは死を意味する。戦いに巻き込まれたくないだろう」


「怪物の話なんて聞きたくない!」


泣き叫ぶ少女に、頭を抱えるゲームマスター。


すると、警報が鳴り、画面を確認する。


「うん? 侵入者か、少し待っていろ」


そう言って瞬間移動をすると、同じ姿のヒーローが3人がそこにはいた。


その姿はまるでメカニカルなアリ。

黒く、金色のラインが入っており、マシンガンを装備している。


「なんだお前達は。私に挑むなど、無謀中の無謀だぞ」


「これも任務なのでな、始末させてもらう」


ヒーロー達はゲームマスターにマシンガンの銃口を向け、連射する。


だが………


いつの間にか2人が爆死し、ゲームマスターがヒーローを睨みつけていた。


「さすがはゲームマスター、なんでもありなのがよく分かった」


「ふん、これほどの力を持っていなければ務まらないだろう」


「ならば、我々も能力を使わせてもらおう」


ヒーローのその言葉を不思議に思ったゲームマスター。

すると、爆死したはずのヒーロー2人が蘇った。


「我々はこの戦いの部外者。つまり特撮の人間に協力してもらい、なんでもありの設定であるヒーローに変身すれば良い」


「あくまで私を倒すつもりか、いいだろう。私の力を存分に味あわせてやる」


ゲームマスターはそう言い放つと、時を止める。

しかしその中を3人は動き、マシンガンを連射する。


銃弾を躱すゲームマスターだが、追尾され、命中する。


全身に風穴が開くが、徐々に閉じていく。


(この程度で私を倒す? ふざけた者達だ。たとえ不死身であろうと、勝利を勝ち取れないお前達に、ヒーローになる資格などない)


現実の人間はヒーロー達が危機に面しているのか、そんなことはどうでもいいのだろう。


自分達の世界が良ければ……


「全員、フォーメーションZ(ゼット)だ!」


「「分かりました!」」


3人は高く飛び上がると、マシンガンのコッキングレバーを引っ張り、ゲームマスターに向けトリガーを引く。


全員のプロテクターが弾け飛び、搭載されているミサイルが全弾発射、ビーム砲がむき出しになり、放たれる光線、さらにマシンガンの高速連射。

爆裂し、ゲームマスターの基地が崩壊して行く。


「任務完了、これより脱出する」


「「はい」」


その場を離れようとする3人。


だが……


突然ブラックホールが出現し、吸い込まれてしまう。

ゲームマスターは瞬間移動し、少女をお姫様抱っこ、この基地を捨てた。


「悪いとは思っている。だが、私は隙がある攻撃を受け止める自信はないのでな」


「離して! 離してよー!」


「まったく。ブラックホールも時間稼ぎでしかない。別の安全なところに行くぞ」


瞬間移動でまたもう1つの基地へ向かうのだった。



一方その頃、ジュン、セイギ、カミーユは奪牙に襲撃を受けていた。


「お前ら、この戦いを終わらせようとしてるんだろぉ。そんなことぉ、俺がさせるか!」


「あなたみたいな人でも、役の人を死なせるわけにはいかない。ここで気絶させていただきます。変身」


カミーユのブレスレットが声に反応し、黒き姿に変身を完了する。


「アァー、さっさと俺と戦え!」


奪牙はデッキケースからカードを引く動作を行う。


だが突如として取り出したマシンガンを連射され、まともに銃弾をくらう。

その破壊力は防御力を超え、大きく吹き飛ばされるのだった。

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