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ゴブリン飯  作者: ブランケット少佐
第三章
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60話 鍋

 というわけで、アンキモは鍋にすることになった。


 チロの『制土』では茶碗ほどの大きさの陶器しか作ることができないのだが、色々と研究した結果、土を少しずつ継ぎ足しながら大きくしていくことが可能だと分かったので、土鍋の作成も可能となっていた。


 作成した土鍋に、念のため『浄水』で浄化した湖の水を汲み入れ、その辺に落ちている枯れ枝を集めて『着火』で火を点け、火にかける。


 そしてお湯を沸かしている間に、チロはアンキモの解体を始めた。


「確か、上向きに吊るして、口から水を入れて腹を膨らませてから皮を剥ぐんだったよな……」


 某有名グルメ漫画『○味しんぼ』から得た知識を思い出しながら、その通りにやってみる。


「おぉ、確かに全体的にグニグニして切りにくそうだったのに、膨らんだおかげで皮が張って切りやすい。……まぁ、これが地球のアンコウと同じかどうか分からないけど……」


 皮を剥いでみると、アンキモの身は白くきめ細やかで、意外にも美味しそうだった。


 ちなみに、アンキモの頭に付いていた、先端に人の唇っぽいものがついている突起は、キモすぎるので先に切り取って捨ててある。


「チロ。もうお湯沸いたけど、おショーユは、どれくらい入れるの?」


 チロがアンキモの身を切り分けていると、お湯の見張りをしていたヒナが声をかけてきた。


「う~ん、計量するモノとかないしなぁ……味見しながら、しょっぱすぎないように調整してもらってもいいか?」

「わかった! じゃあ、はいお父さん、これ」

「おう」


 ゴリッ!


 と、ヒナからムンクさんを手渡されたゴーダが、その首をねじ切る。


 やり方! とチロは心の中でツッコミを入れるが、自分がやったとしても結局はナイフで足やら首やらを落とすしか方法はないので、口には出さなかった。


 ヒナとゴーダがショーユで鍋の味を調整しているのを横目に見ながら、チロの方でもアンキモを捌き終えたので皿に盛り付けていく。


 一応見栄えを考えて、アンキモの身の下にチロの腰巻にも使っている草の葉を敷いてみたが、それだけでもなんとなく美味しそうに見えるから不思議だ。


「よし、準備は出来た」


 あとは、煮えたショーユ味の鍋にブチ込むだけ。


 チロは一口大に切り分けたアンキモの身を抱え、すでに鍋を囲んで食べる準備をしているヒナたちのもとへと向かうのだった。


 

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