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ゴブリン飯  作者: ブランケット少佐
第三章
58/66

56話 武勇伝

「────で最終的には陸に引きずり出して、文字通りタコ殴りにしてやった訳だ。タコだけにな、ガハハハハッ! そしてそのあと俺とレナは、互いの冷えきった体を抱き寄せあって…………」


 ゴーダの武勇伝は、チロが呼吸を整え終わってもしばらく続いていた。


 基本的には聞き流していたチロだったが、礼儀として大筋は抑えてある。


 その内容を要約すると、こんな感じだ。



 ────ゴーダの武勇伝 ~湖のヌシ編~ ────


 1、湖を訪れたゴーダは、人目がないのをいいことに、妻のレナといちゃついていた。


 2、そこに突如として現れたヌルヌルの触手。


 3、触手はレナの体に絡みつき、湖の底に連れ去ろうとした。

 

 4、キレたゴーダが触手を掴んで引きちぎると、本体である湖のヌシは逃げ出した。


 5、俺の妻に手を出すとは許すまじ。バタ足で追いかけるゴーダ。


 6、追いついて力任せに陸に引きずり出してみると、ヌシの正体はタコだった。


 7、ヌシをボコボコにしたゴーダは、レナとイチャイチャを再開。ともに危機を乗り越えたふたりは熱く燃え上がり────



 ────────────────────────



 …………最後の方は18歳未満お断りの猥談(わいだん)にシフトしたが、概ねこのような感じだった。


 チロの感想としては、エルフ×触手を生で見たとかずるい。

 そして、湖のヌシなのにタコだったんかい、である。


 淡水なのに…………


「ただいま、チロ、お父さん。なに話してるの?」


 と、チロが異世界の不思議について考察していると、ヒナが水遊びから帰ってきた。


「おぅふ、ヒ、ヒナ、おかえり。父さんたちはな、その、あれだ、なあチロ!」


 さすがに妻とのアダルトな話を娘に聞かれるのはマズイと思ったのか、ゴーダが慌てながらチロに対して雑に話を振ってくる。


「…………ヒナ、そんなことより、いっぱい泳いでお腹がすいてないか?」

「ん……おなか、空いた。今日は、お(さかな)?」

「そ、そうだぞヒナ! 父さんと一緒にいっぱい魚つかまえて、いっぱい食べような!」

「わぁい」


 チロの誘導によって、ヒナの興味は会話の内容から食事の内容へとシフトしていった。


 ヒナに魚の捕まえ方を説明しながら、ゴーダがチロに向けて(よくやった!)的な視線を送ってくる。


 それに対しチロも(さっきの話、後で詳しく)と視線を送り返すのだった。

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