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西の魔女とロリッ子戦士3

勇者の見た目になったとはいえ、それだけでステータスが上昇する事はなく、ワタルのステータスは凡人以下のままだった。フレイヤやレーフェスの魔法で、ステータスを急激に上昇させる事は自体は可能だったが、その状態でモンスターを倒したとしても、イノシシの時と同様に経験値がワタルに入って来る事はなかった。

歯車世界でドーピングが、経験値として許されるのは二倍までであり、現在のワタルのステータスは二倍にした所で、一番弱いモンスターにも勝てない状態にあった。

「ここにある武器防具を、すべて頂きますわ」

しかし、レベルアップや魔法によるドーピングを使わなかったとしても、ステータスを上昇させる正当な方法が歯車世界には存在する。それは武器防具の存在であり、フレイヤはラクイアの武器防具屋にある商品を全て購入した。

「早速この雑魚に、色々と身に付けさてやるのニャー」

「装備出来ないオチだったら笑うのニャン」

「・・・」

 そんなオチは流石に勘弁だとワタルは思いながらも、フレイヤが買い揃えた武器防具を装備した。武器防具の装備によって、ワタルの攻撃力は30を超え、守備力も50近くまで上昇した。

「見た目は勇者っぽいのニャー」

「見た目だけは勇者なのニャン」

「重くはありません?」

「大丈夫」

何もない状態から鉄の剣、鉄の鎧、鉄の盾、鉄兜のすべてを装備したワタルだったが、武器防具の重さは不思議と感じなかった。RPGをプレイした際、例えば、布の服から鉄の鎧に装備を変えた場合でも、素早さが下がらない事に疑問があったが、実際に体験した所で疑問に対する答えは出そうになかった。

魔法の力を持った武器防具ならいざ知れず、ただの鉄の塊に重さを感じないというのは、正直意味不明だった。

「では、装備も整った所で、レベリングに向かうとしますわよ」

「いよいよ実戦なのニャー」

「勇者よ、死んでしまうとは情けニャい。そのまま土に帰ってしまえばいいニャン」

「即オチ2コマで殺さないでくれ。後、扱いが王様より酷い」

肩に乗るというよりは、鋭利な爪を鎧に立てて掴まっているエインの言葉に対して、ワタルはごく自然にツッコミを入れた。

オーデとエインのステータスは馬鹿高い為、ワタルがイケメンになり装備を整えた所で、ジャレ付かれれば死ぬという事実に変わりはない。それでもワタルは以前のように、びびって何も言えないという事はなくなっていた。

フレイヤの目を見てお礼を言って以降、ワタルのコミュ障は驚くべき速度で改善に向かっていた。フレイヤやレーフェスとは、まだまだ、まともに話せるレベルには至ってないけど、それでも十分な成長と成果を感じていた。




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