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気づいたら飛ばされてました 1
やっと書き始めました(汗
最後まで走り抜けれますように・・・
始めは短いです・・・
大きな衝撃を受け私の体はそのまま弧を描くように飛ばされる。死ぬ間際に走馬灯のように記憶が駆け巡るというけれど、私は今まさにそれを体験していた。
信号無視した車に轢かれそうになった男の子を助けたのはいいけど、自分は間に合わず車と衝突してしまったのだ。
(あの男の子は無事だったかな?この事故がトラウマになりませんように。あぁ、一度でいいから素敵な恋愛をしてみたかったな…)
そんな呑気なことを考えながら次に来る衝撃を覚悟した瞬間、意識が遠のいてくるのを感じる。痛い思いをせずに、死ねるなんて私は幸せなのかもしれない。消えゆく意識の中、来世では現世でやり残したことが叶いますように。そう願った瞬間だった。
(娘。その願い聞き入れた。お前の願い叶えてやろうぞ。)
頭の中に女の人の声が聞こえ、私の意識は完全に暗闇に落ちていった。