第8話 にゃんころタイガーとごろにゃんタイガー
名もなき小さな村の宿屋に泊まった。
2人が寝たのを確認した後、こっそり宿屋を抜け出した。
レベル上げ。
強くて損はないからね。
大量に回復薬のキュア草は採取してある。
そうそう、死ぬことはないはず。
少し歩き、森の中に入った。
▽マシュマロン
が現れた。
白色の丸々モフモフとしたモンスター。
やわらかく良い香りのするモンスターで、性格も穏やか。
ペットに最適。
恥ずかしがり屋の為、見つけるのは少し難しい。
可愛らしい顔で僕の方をみるマシュマロン。
討伐するのもかわいそうだし、見逃すことにしよう。
マシュマロンの横を素通りして、強いモンスターのいそうな森の奥を目指す。
「ましゅ。ましゅ」
ゆっくりとした足取りで僕の後ろを追いかけてくるマシュマロン。
まぁ、足はないから、足取りじゃないんだけどね笑
少し、小走りでマシュマロンから離れようとしたけど、必死に僕のもとへと来ようとするマシュマロン。
なんか、かわいい。
僕と目が合うと、ニコニコッとした顔をするもんだから、なんか、このまま離れるのも、かわいそうな気がした。
そういうことなので、マシュマロンを背中に背負っているリュックサックの中に入れた。
ひょこっと、顔を出すマシュマロン。
かわいい。
触ってみて分かったけど、ふわふわとした優しい触り心地で、少し甘い香りがする。
確か、戦闘能力はかなり低いモンスターだったはず。
強い敵に出会ったら、甘さを通り越しまくった甘ったるい香りを出すと昔読んだモンスター本に書いてあった気がする。
▽グリーンゴブリン 居眠り中
▽レッドゴブリン 居眠り中
▽ブルーゴブリン 居眠り中
を見つけた。
えっと、ゴブリンは、緑色が通常で、赤色だと火魔法。青色だと、水魔法が使えるんだったよな。
レッドゴブリンが赤色で、ブルーゴブリンが青色。
「スパーリッシュ」
手始めに、魔法を使ってみた。
3匹のゴブリン系統の身体に雷撃を放つ。
剣で攻撃するために近づいて、足音などを立ててしまい、ゴブリンらを起こしてしまうよりも、魔法のほうが良いと考えての行動だ。
『ビリビリ ドカーン』
黄色の稲妻が見える、ビリビリと光っている。
雷の轟く音。
かなり、近所迷惑な技だな。
まぁ、森の中だからいいか。
Gを拾ったら、ひとまず森から出ることにした。
寝ていたモンスターが寝ぼけて襲ってくるかもしれないし。
マシュマロンに出会たのは今日の一番の収穫だろう。
森から抜けて、泊まっている村が見えたところで、デビルヘルプを使ってみた。
にゃんころタイガーが現れた。
試しに乗させてもらったが、早かった。
歩くよりも、走るよりも断然早い。
10分ほど、満喫した後、にゃんころタイガーは不思議な力で消えた。
その瞬間、お尻から、地面に落ちていたかった笑
ヒリヒリである。
また会いたいものだ。
にゃんころタイガーは、人懐っこいと言われるモンスター。
草原の多い場所に出没する傾向がある。
額にふさふさの毛が生えている。
ひっかくこうげきは地味に強い。
Fランクモンスターの中では、一番強いと言われている。
温厚な性格で、基本的に人間と戦闘をすることを好まない為、Fランク認定されている。
かくれんぼが好きで、ペットとして飼っている親は我が子の遊び相手として飼っていることが多い。
にゃんころタイガーが大人になると、ごろにゃんタイガーと呼ばれる。
全長の平均は、3.5mの巨体。
ごろにゃんタイガーのジャンプは、5mをも超えると言われている。
にゃんころタイガーの時はシッポが一本だけど、ごろにゃんタイガーになると、3本に増える。
魔法が使えるようになり、使える魔法は、瞳により異なる。
赤色であれば、火魔法、
青色であれば、水魔法といった具合だ。
そのため、にゃんころタイガーの瞳の色で、調教師のお店での売値価格が左右されるらしい。
にゃんころタイガーにも言えることだけど、メス♀よりもオス♂のほうが大型になる。
前足の長い爪は、獲物を押さえつけることに、後ろ脚の爪は跳躍に適している。
木登りもできるがごろにゃんタイガーの大きさになってからの目撃情報は少ない。
夜行性だけど、外が暗ければ昼間でも活動する。
泳ぐことも上手で、泳いで獲物を追跡することがある。
にゃんころタイガーの際は、良く動くが、ごろにゃんタイガーになると、ごろごろとする時間が増える。
調教師になったら、飼うと決めていたモンスターだから少し詳しい笑