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第6話 リュカとアシュ 3人目の仲間を見つける





「ねぇ、そこの君。占いどうにゃ?」


 クエストの為に教会に向かおうと歩いていると、女の子に声をかけられた。

 僕たちと同年代位の女の子だ。

 猫獣人みたい。

 頭に生えている白色のもふもふの耳。

 シッポは着ているローブによって隠れているのか見えない。


 『ペルシャの占い屋』と書かれた看板が立てかけてある。


「占い?するする」


 アシュは興味津々(きょうみしんしん)のようだ。

 前回来た時も、占い屋に行ってたみたいだし、好きなんだろうね占い。

 アシュは空席だったイスに座った。

 

「100Gにゃ」


 無駄遣いな気もするけど、ウーバーキングのおかげで懐も少しは暖かい。


 それにしても、語尾が気になる。

 猫獣人だから、別に語尾に『にゃ』がつくわけじゃないはずなのだけど。

 まぁ、そこらへんは気にしないほうが良いのかな?笑笑 


「はい。お願いします」


「むむっ」


「どうしたんですか?」

 

「ペルシャが、あなたたち2人と共に旅をしているのが見えるにゃ」


 『ペルシャの占い屋』ということだから、この人がペルシャさんなのだろう。


「それなら、一緒に、旅をするべきね」


「そうにゃ?ペルシャはどっちでもいいにゃけど」


 僕の方を見る2人

 なんか、パーティーメンバーを増やそうっていうクエストもあったし、願ったり叶ったりだね。



「じゃぁ、明日から一緒に旅をしましょう」


「分かったにゃ。改めて、よろしくにゃ。にゃーは、ペルシャにゃ。職業は、まじないしにゃ」


 まじないしって、何だったかな?

 他の職業、あんまり知らないんだよね。

 名前は知っているけど。得意なこととかあまり知らない。


 あとで、アシュにでも聞いてみようっと。


『明日までに、旅に出る準備するから、明日の朝にでもここにくるにゃ』と言われ、教会に寄ったあと、宿屋に戻って就寝した。


 教会でお祈りしているおじいちゃんの話は、昔、自分が勇者だった時の話というものだった。

 多分、高齢の為、ぼけているのだろう。

 アシュは、興味津々で聞いていた。

 僕は、その間に、のどが渇いたので、教会の庭にある井戸に向かった。


『にゃー。にゃー』と井戸の隣で鳴いている白いもやもやを上部に映し出した猫がいた。


【クエストNO.4】 猫にお水を飲ましてあげよう


 それを確認した後、猫に井戸水を飲ませた。

 

 達成報酬:いやしの鈴(首輪タイプ)

 達成報酬:受取りますか? □ YES or □ NO 


 YESのところをなぞる。

 レ点が入る。


 いやしの鈴ってあれだよね?


「ステータス」


 やっぱり、知っている代物だった。

 いやしの鈴は、職業が調教師の使う道具。

 調教師は、モンスターを扱うのを生業とする。

 街などにそのモンスターを入れる際にいやしの鈴を見える位置に装着させる。

 このいやしの鈴は、自動的にサイズがちょうど良いものとなる。

 モンスターが同意したときにしか、いやしの鈴は装着できない。


 職業を調教師になりたかった僕は、調教師の勉強をしていたから、少しくらいなら知識はある。


「にゃー。にゃぁー」


 水を飲ませてあげた猫が口に赤色の指輪?を加え、僕の方へと寄ってきた。


「くれるの?」


「にゃー」


 なんか、くれるみたいだ。

 もらうことにしよう。

 


~一夜明けて翌朝~


 翌朝、ペルシャと合流した。


「昨日、再度占って分かったことがあるのにゃ。船の中で、新しい仲間と話していたにゃ。この近くで船に乗れるのは、うみふねの街にゃ」


「なら、そこに向かおう」


「そうだね、わたしたちの旅はクエストクリアするためにあるようなもんだし。この街でのクエストも昨日で全部クリアしただんだったよね?」


 アシュが僕に聞いてきた。頷いて返す。


「クエストにゃ?」


 ペルシャが聞いてきたので、クエスト画面について説明した。






~うみふねの街に向かってる~



▽ノーマルスライム

▽ノーマルスライム

▽ノーマルスライム


 が現れた。


 もう手慣れたモンスターだ。

 

「ペルシャに任せるにゃ」


 そういうが否や、ペルシャがベルトで巻き付けていた短剣を2本抜き、華麗な身のこなしで、ノーマルスライムを討伐した。


「ちょちょいのちょいにゃ。朝飯前にゃ」


 確かに、朝飯は食べていない。

 うみふねの街に向かう途中にあるミルミル村の『フレンチトースト』と『ミルク』がおいしいとペルシャに教えてもらい、3人とも未だ、何も食べていない。


 因みに、ペルシャは僕とアシュと同じ15歳で同い年だった。

 身長は148cmの可愛い系の女の子。

 好奇心旺盛で宝箱を見つけるや否や、我先にと開けに行く。

 人懐っこい性格のようで、僕かアシュのどちらかに引っ付いていることが多い。

 髪の色は白色で、髪質はさらさらのもふもふのふわふわ。

 ねこみみとしっぽももふもふ。








「なんだ?あのモンスター」


 シッポに小さなリングがはまっている。

 おしゃれなモンスターだね。


「もふもふにゃんこにゃ。もふもふの可愛らしい見かけによらず、素早さが高いにゃ」


▽もふもふにゃんこ

▽もふもふにゃんこ

▽もふもふにゃんこ


 が現れた。


 木剣を振りかざした。


『スカッ』


 となるかと思ったが、15レベルはここらへんに分布するモンスター相手だと強いみたい。

 素早さも僕たちは高くなっているようだ。

 普通に、もふもふにゃんこに攻撃が当たったし、一発で倒すことができた。


「もふもふのリングにゃ。素早さがあがるにゃ」


 もふもふにゃんこがもふもふのリングを戦利品ドロップした。

 喜ぶペルシャ。


「ペルシャが使っていいよ。アシュ、いいよね??」


「うん、大丈夫だよ」


「ありがとうにゃ」


 そう言って、指にリングを通すペルシャ。


 



 2時間後、ミルミル村に到着した。

 馬車とか欲しいね。

 歩き疲れたよ。


「モォー」


 牛の鳴き声が聞こえる。


 「もぉー?」


 こっちのもぉーは、アシュの声だ。


 おいしいフレンチトーストとまろやかなミルクを飲んだ後、直ぐに次の村へ向かうことにした。


「今のうちに進んでおくと、ちょうどいい位に次の村に着くみたいだからねー」


 はじまりの街を出る前に購入した地図を広げ、指差してアシュに説明する。


 ペルシャはもともと、うみふねの街出身のようで、道にも詳しいようで、実際、地図などいらなかったのだが、記念に購入しておいた。


 この地図に、どんなモンスターがどの頻度や数で出現したのか記入している。 

 データ取るの好きなんだよね。

 自分が掌握している気分になるから。

 






☆☆☆☆☆はじまりの街のお店☆☆☆☆☆


【おくすり屋】


『キュア草』80G

☆商品説明:飲み込むことで、HPを10~20回復。とても苦い味


『キュアキュア草』700G

☆商品説明:飲み込むことで、HPを30~50回復。苦い味


『デリズン草』100G

☆商品説明:飲み込むことで、毒を治す。猛毒の場合、効かないこともある。甘ったるい味


『デリキュア草』900G

☆商品説明:キュアキュア草とデリズン草両方の効果を発揮。甘くて苦い味


『マヒデリ草』1800G

☆商品説明:飲み込むことで、麻痺を治す。しょっぱい味


 マヒデリ草は、はじまりの街付近では入手困難なようで値段が高い。

 うみふねの街だともっと安いことをおくすり屋さんの店員さんに教えてもらった。



【ぼうぐ屋】


『ウーバールーバーの皮の盾』9000G

☆商品説明:木の板に、ウーバールーバーの皮を張った水色の盾。

☆しゅび力:3

☆特殊効果:所持者の受ける水魔法のダメージを軽減する


『木の帽子』6500G

☆商品説明:木でできた質素な作りの帽子

☆しゅび力:3


『はじまりのローブ』7000G

☆商品説明:新人魔法使いや神官が好んで着るローブ。白色がメインで、背面の真ん中に水色の星のマークが刺繍されている。

☆しゅび力:8


『ウーバールーバーの皮の鎧』18000G

☆商品説明:ウーバールーバーの皮を使った水色の鎧。

☆しゅび力:12

☆特殊効果:所持者の受ける水魔法のダメージを軽減する




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