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第21話 アシュリンとアルティア、ショッピングする

アシュリン視点です



「まったく、夜中に1人でレベル上げに行くなんて」


 朝方、ペルシャちゃんのところに顔を出した。

 寝ている間に、レベルが上がっていたのを朝方、ステータス画面で確認したから。


 顔を出して、ペルシャちゃんに、リュカが、風邪をひいていること、風邪をこじらせた原因を教えてもらった。


 夜中に、レベル上げに言ったはいいものの、後ろからのモンスターの攻撃に気づかず、槍でぱっくりと刺されてしまったみたい。


 そこから、バイ菌が侵入してしまったらしく、リュカは、今ベッドの上で安静にしている様子。


「仕方ないよぉ。男の子だからね。いろいろと思うところがあったんだと思ぅ」


 大人っぽい発言をするアルト。

 そうだよね、リュカは、たましいの塔を出てから、ずっと考え事をしていたみたいだった。

 もっと、わたしが側にいて、親身に話を聞いてあげていれば、ケガすることもなかったはず。


 リュカのこと、昔から見ていたはずなのに……な。

 なんか、頼られていない感じがして嫌だね。


「それにしても、回復魔法やキュア草、デリズン草とかじゃ、風邪って治らないんだね。知らなかったよ」


「風邪は、バイ菌だからね。それを殺す、殺菌魔法が必要らしいよぉ?前に、パパが言ってた。職業が神官さんや巫女さんが覚えるみたい」


「リュカも運がないよね。ちょうど、教会にいる神官さんや巫女さんが研修に出かけている間に風邪を引くなんて」


「確かにねぇ。まぁ、2.3日は安静にしとかないとぉいけないみたいだし、私達でいろいろと、潜水艦に詰め込む食べ物とかの準備しておきましょぅ?」


「うん」


「それと、デザートサンドイッチ大陸で需要のありそうなものも購入しておきましょぅ。安く仕入れて、高く売る。利益になる。私達はお金儲けできてうれしい。購入した人は、購入できて嬉しい。WIN=WINの関係よぉ」


「さすが、商人の娘。職業は、音楽家でも商人の知識もあるなんて、今後の旅、頼りにしてるね」


 今後の旅のパーティーメンバーは、私とリュカ、ペルシャちゃんにアルト、そして、潜水艦を操縦してくれるという男性。


 新しく加わる男性、良い人だといいな。




~お店巡り~


「いらっしゃい。どうだい、前回、購入した品は、なかなかのもんだったろ?」


 ぼうぐ屋に赴いた。


「それが、こうなっちゃいました」


 少し苦笑いをして、ベビードラゴンの皮の鎧と兜を受け付けテーブルに置く。


「あちゃー。こりゃ、どんな冒険してきたんだ?購入していって2.3日程度しか経っていないだろうに。あれは、鍛冶屋から降ろしてもらったばかりの新品だったはずだが」


「なんか、1人で夜中にモンスターたちに挑んだようです」


「おい。そいつは、バカなのか。1人で戦闘だなんて、なんのためにパーティーメンバーがいると思っているんだ。まったく」


 わたしよりも怒っている様子の店主。


「それで、修理をお願いするか同じものを購入したいのですが……」


「そうか、うーん」


 わたしの持ってきたベビードラゴンの皮の鎧と兜を手に取り確認する店主


「修理してもいいが、時間もかかるし、新品の購入価格と2000Gくらいしか変わらないだろうな。新品を購入するのをおすすめする」


「そうですか」


「見て、アシュちゃん。この鎧、ひんやりして気持ちいいよぉ」


 一緒に来ているアルトが、飾ってある高そうな鎧を触りながらわたしに言う。


「それは、こおりの鎧。氷系統のこうげきに対し、高いしゅび力を誇る鎧さ。通常のしゅび力も高く。GP+40。値段は、この店で一番高い170万G」


「とても、お高いですね」


「これから、季節は夏になるからな。着ていて涼しい鎧は需要が上がるんだ。冬になったら、安く売りだそうとは思っている」


「氷の鎧は、お金の関係で無理ですので、10万Gずつくらいでお手頃な鎧と兜ありませんか?」


「鋼鉄の鎧の中古なら10万Gである、兜は、10万Gなら、今回も、ベビードラゴンの兜をおすすめする」


「中古の鋼鉄の鎧、欠点教えてもらえますか?」


「あー。それは、サビやすいことだな。しゅび力は新品と大差ない。錆がひどくてな、毎日手入れしないとサビのくさい臭いが漂い始める」


「なるほどぉ。だからぁ、店側としても、売ってしまいたい。ということで新品だと30万Gの鋼鉄の鎧が10万Gなんですねぇ」


 アルトが、店主のおじさんにニコニコした顔で質問する。


「そっ、そうだ」


 おじさんは、少し目を泳がす。


「値引きしてほしいとは言わないのでぇ、サビ取りの道具をつけてくださいね?ねっ?」


 強引に押すアルト。少しこわい。


「分かった。お嬢ちゃんたちには負けたよ」


 わたしは、特に何もしていないのだけど。

 まぁ、いいか。




~肉屋~


「ほい、いらっしゃい。おー、ロンさんのところのアルトちゃんじゃないかい。いつみても偉いベッピンさんだね。私の若い頃にそっくりだよ」


 ぼうぐ屋で防具を購入した後、肉屋に来た。

 小太りのおばさん、アルトのことを知っているみたい。

 若い頃にそっくりねー笑



「こんにちはぁ。ピックさん。干し肉買いに来たのですが、おすすめありますか?」


「干し肉かい?それなら、この葡萄酒で漬け込んだ柔らかいのがおすすめだよ。味見してみるかい??」


「いいんですか?いただきますぅ」


「いただきます」


 ひと口サイズの干し肉をいただいた。


「おいしい」


 これなら、食べられそう。

 今まで、食べてきたのは、ゴムみたいな感じのが多かった。

 これは柔らかくて噛んでいくとお肉の良い香りが口に広がっていく。


「じゃぁ、これをたくさんください」


 




 その後、おくすり屋と洋服屋、くだもの屋、楽器屋に行っていろいろと、購入した。

 くだものを購入した理由は、砂漠地帯では、水分不足により、みずみずしい果実が実りにくいと途中で合流したペルシャちゃんに聞いたから。

 楽器屋では、アルトが旅に使う新しい楽器、ギターを購入していた。

 音楽家は、使う楽器によって覚える技、いわゆるスキルに幅がある。

 全ての楽器が戦闘用の補助武器になると言ってもいい。


 葉っぱで奏でる草笛でも楽器として認識され、それようのスキルがあるみたい。




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