サディ、楽しい狩り、なう
この小説はいつ詰み始めるかな
おっほん。私は、この小説の作者である。この場をお借りして、この世界について説明するとしようかのう。
ここは、ナパジェラ王国。多種多様な自然と歴史のある島国であるのじゃ。だから、たくさんのモンスターやダンジョンがある冒険者の国でのう、人口の3分の1以上は、冒険家やモンスター猟師を生業としているのじゃ。
やっぱ、この話し方は飽きたのう。普通にしゃべるか。
で、この国でいちばん大きい企業法人が、ザツヨウ達が勤めてるHNホールディングス。武器、防具、回復アイテムに特殊アイテムまで冒険者のための様々なグッズを製造する会社の大手なのである。さぁ、そんな大企業に勤めてるのにもかかわらず14日のサバイバルをしなければならない勇者課ザツヨウ達、無事に乗り切ることが出来るのか。ここから先、本編へ続く。
「…こういう世界観についての話は1話でしなきゃ駄目だろ。何やってんだ、作者は…」
ザツヨウは、ぼそっと呟いた。
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俺らはこの時からサバイバル生活が始まった。
1日目
サディとマゾチスが帰ってきた。嬉しいことに、頼んでもいないのに獲物の食用モンスターを狩ってきてくれた。さらに、オニモツが気を利かせて山菜などを取ってきてくれた。おかげで、夕食は豪華に鍋となった。
ザツヨウはオニモツの料理上手に感心した。名前がいくら残念だとはいえども、鍋が最高にうまかった。サディが取ってきてくれたヒグマがいいアクセントをだす。オニモツいいやつだ。ただ、どうしてもゴツそうパワードスーツを着ているわりには、必死にマッチで火をつけようとする姿がおかしかったのだが…
2日目
ついに、俺達はお互いの戦闘の特徴を把握したいがために全員で狩りをすることになった。サディとマゾチスは昨日ひとりで食用のモンスターを狩ったと考えるとなかなかの腕前があると考えられる。そして、あんなパワードスーツを着たオニモツもなかなかパワーがありそうだ。
おっと、ついにモンスターを発見したみたいだ。ゴブリンのようだ。緑色の小人のようなモンスターでそこそこの強さ、いい小手調べになる。
「まずは、私の出番だわ。私の美しいこの戦闘さばきでもせいぜい見ていなさい。ザツヨウくん。」
サディはこう言うと、一目散に敵の前まで近づいた。
(サディの戦闘シーン)
サディVSゴブリン
サディがゴブリンに近づくと、すぐにナイフを出して足の方に投げつけた。ナイフには毒の魔法がかけられていた。ゴブリンはあっという間に立てなくなりよろめいた。ひざまずくゴブリンに向かってサディはナイフを取り出し走り出した。これで決着だ!誰もがそう思った・・・
しかしサディはなぞの行動をする。ゴブリンを掴んで崖の方に投げつけたのだ。ゴブリンは気絶した。すると、サディは釘を出してゴブリンの両手両足をトンカチで崖にうちつけたのだった。
そして、サディは壁に打ちつけたゴブリンから5mくらい離れた位置に移動した。彼女はナイフを構えてスタンバイしていた。
数分後、ゴブリンが目を覚ました。釘で身動きの取れないゴブリンは、何が何だかわからず、じたばたしていた。するとナイフが飛んできた。間一髪で顔にナイフは刺さらなかった。サディはにやけて笑っていた。この場合は、もはやドSではない。ただのサイコパスだ。多分わざとはずしたんだ。ゴブリンはただただ泣き叫ぶ。それでもナイフは飛んでいった。そして、わざと外していった。ゴブリンはついに恐怖で泡を吹き始めた。そんなことを6回くらい続けたのちに、やっと飽きたのか脳天にナイフを貫かせた。やっとゴブリンは倒れた。
勇者課一同は呆然とサディの戦闘っぷりを見ていた。いや、もはや戦闘っぷりではなく、拷問っぷりと言った方が正しいだろう。サディはさらっと言う。
「やっぱり、こういう人型のモンスターを狩るのは楽しいものだわ、もっと狩りたいわ」
ザツヨウは俺らの命もそう長くないことを覚悟した。
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次回、ザツヨウとマゾチス、オニモツの戦闘シーンが見られるよ。お楽しみに。by作者
ホントはザツヨウ達の戦闘シーンも載せようと思いましたが、やる気がつきました。ごめんなさい。次のときに書きます。