目指すはヴェグル洞窟
「ヴェグル洞窟……どんな所かわかるか?」
「私はよくわからないなー」
「…私も殆どわからないですね。危険な生物が多い…くらいしか」
「なんじゃ、全く知らんのか?」
「リヴィアは知ってるのか?」
「まぁな。じゃが中々に危険だぞあそこは」
「リヴィアでも危険だと思うのか?」
「危険生物が多いのもあるがそもそも生息量も多いからな。生半可な気持ちで行く場所ではないな」
「……ヤバそうだな。」
「じゃがそこで話にならないようじゃ他国の代表と戦うのは無理じゃろ。腕試しには持ってこいだな」
「それでも行くか?モナ。」
モナを見つめるフューゼ。
「……いく。モナの力…見てほしい」
「本気なら止めない。リヴィア、場所わかるか?」
「わかるぞ。また肩に乗せてくれるなら案内してやろう!」
「わかった。頼むよリヴィア。」
しゃがみ込むフューゼ。
リヴィアがにこにこしながら肩に飛び乗る。
「ふっふっふっー!任せぃ!出発じゃ!」
「こういう時は本当に早いな……。先に船に1度戻っていいか?」
「何故じゃ?」
「少なくとも1週間滞在する事になるからな。ホープに報告と食料が足りるかの確認だな。」
「えー。戻るの面倒くさいぞ。なんとかなるじゃろ」
「おいおい……。」
「ヴァンドラ様、それであれば私がすぐに行ってまいりますよ」
「シルビア……。頼んで大丈夫なのか?」
「はい。お任せ下さい。ヴァンドラ様達は先に行かれてて下さい」
「追いつけるのか?」
「30分程経ちましたらホープの件は片付いていると思いますので宜しければ眷属召喚して頂ければと思うのですが…」
「なるほどな!賢いなシルビア。じゃあ先に行ってるから後で眷属召喚するよ!」
「ありがとうございます。では私もすぐに行ってまいります」
そういうとすぐに部屋を出たシルビア。
「よし、俺達も出発だ。目指すはヴェグル洞窟!リヴィア、案内頼むぞ!」




