ヴァンドラ国参加者
名無しの男に案内され
フューゼ達は1室で話し合いをしていた。
「……武闘大会に出る事になった訳だが……。」
シルビア達を見渡すフューゼ。
「正直危険すぎる。誰が出場するのかは真剣に考えたい。」
「そうですね。各国の強者が来るそうなのでアリスはやめておいたほうがいいでしょう」
「私は応援に徹するよ!」
……出来れば参戦は俺だけにしたいが……。
「アリスは観戦に決定だとして、参加人数に縛りは無いみたいだから俺1人でいいんじゃないか?」
「国としての参加者が王だけというのは……」
「……まずいのか?」
「こういった所で王のみが出場というのは避けたいですね。配下が弱いのかと予測され戦争等に発展しかねません」
「……だが危険な戦いだぞ?」
「今ヴァンドラ様に仕える者の中に無駄死にしたい者は居ませんが死を覚悟せずに仕えている者もいません」
真っ直ぐフューゼを見つめるシルビア。
「気持ちは嬉しいがここが命を張るべき場所なのか?」
「ヴァンドラ様だけが命を張るべき場所でも無いと私は思います」
……シルビア達を危険な目に合わせたくない……。
だけど引いてくれそうにないな……。
「仮に参加するとすれば誰が出るんだ?出たい奴いるか?」
「私は出場します」
シルビアが即答する。
「まぁそうなるよな。…リヴィアはどうする?」
「私様はでないぞ」
「意外だな。こういうこと好きそうだと思ったが。」
「私様の事をよく理解しているな、嬉しいぞヴァンドラ。」
上目遣いでにやりとするリヴィア。
「ま、まぁこういうこと楽しいって思いそうだと思ったからな。でもそれなら何で出ないんだ?」
「スノーフィスの奴等が出るかもしれん。私様と当たれば殺せば済むが当たらないでスノーフィスに報告等されたら面倒だからな」
髪を指でくるくるするリヴィア。
「殺せば済むって……。まぁでもスノーフィスに報告は確かに怖いな。」
「そうだろう?だから私様はアリスと応援させてもらうとする」
「……となると俺とシルビアになるわけか。」
フューゼが腕を組み考えようとしていた時だった。
「フューゼ……」
下の方から声がする。
「ん?…モナ!どうした?」
「フューゼ……。モナもでたい」
「え?出たいって……。」
「モナも…武闘大会に出たい」




