スノーフィス衰退の始まり
「シルビア!アリス!戻ってるか!?」
フューゼが船に戻りすぐさま叫ぶ。
「はい。戻っております」
シルビアがすぐに駆けつけた。
そして少し遅れアリスも駆けつける。
「いるよー!どうしたの?フュゼ様?」
「いや、キャラットと挨拶を終わらせたんだがリヴィアを連れるなら早く出航した方がいいと言われてな。思った以上にまずいことしたみたいだ。」
「そうでしょうね。スノーフィスの至高にして唯一の守護神を拉致してますからね」
「ら、拉致って……。」
「くくくっ!!良いじゃないかヴァンドラ。今までよりよっぽど“ ヴァンドラ”らしいぞ?」
悪い笑顔のリヴィア。
「不名誉だ…!まぁ俺も今自分が何をしているのか理解した。これからはスノーフィスからも敵対されるかもしれない。」
全員を見渡すフューゼ。
「それでも俺は皆を守り抜く。だから付いてきてくれ。」
フューゼの一言に各々が反応する。
「よし、出航だ!モナ!出してくれ!!」
「うん……!」
「くくくっ!!あはははは!久々の自由じゃ!私様を縛るものはもう無い!」
こうして今代ヴァンドラはスノーフィスから
海神竜リヴィアを奪取。
各海域に見られていた大渦も全て消え
スノーフィスを守る絶対的な力は消え失せた。