海神龍制圧
「ヴァンドラ様!!」
炎の壁が消失したことに気付き叫ぶシルビア。
そこには大きな水球がありフューゼが
いたと思われる場所ではその水が渦をまいていた。
「貴様ぁぁっ!!」
リヴィアに向かい咆哮するシルビア。
対象的に一切口を開かないリヴィア。
……おかしい。
なんじゃあの渦は……。
エクシス・ヴァールは圧倒的水量により
抵抗出来ぬまま包み込み溺れさせる魔法……。
あの水流は……ヴァンドラ何を……!!
やがて水流が収まると水球の中にさらに
丸い空間ができておりそこにフューゼが浮いていた。
「フュゼ様!!」
「何をした……!!ヴァンドラ!!」
「……〜!!」
フューゼが何かを話しているが
水に阻まれ聞こえない一同。
「何を言っとるかさっぱりわからんぞ!!」
一同の様子に気付き自分の声が
届いてないことにも気付くフューゼ。
右腕を斜めにあげるとその方向へ水流が発生した。
「ぅんっ!?////」
ビクンと反応するリヴィア。
この魔力は……水の魔力……!?
何故ヴァンドラが……!?
フューゼの水流がリヴィアの水球に穴を開けた。
そしてそこからフューゼが飛び出した。
「あぁっ……!!///」
その瞬間に顔を赤らめ倒れるリヴィア。
その隙を見逃さず組伏せるシルビア。
「は、離せ!私様に触れるな!」
「ヴァンドラ様に歯向かうなんて許されませんよ」
「勝負ありだな、リヴィア。」
リヴィアの目の前に立つフューゼ。
「うるさい!あれは一体何をした!水の魔力も感じたが何故貴様が使える!?」
「理由はわからないが俺は色々な属性の魔力を扱えるみたいなんだよ。」
「様々な属性を使える……だと…」
こうして本来の力ではないとはいえフューゼは
海神龍リヴィアを降したのであった。




