全てを飲み込む水魔法
「ぐぅっ……!!」
フューゼは水魔法を炎で防ぎ続けていたが
水を蒸発させるほどの炎魔法を出し続け
相当の魔力を消費していた。
「苦しそうじゃなぁ?もう楽になれ」
にやりと笑むリヴィア。
「……暑すぎて汗をかいてるだけだ。もう少し涼しくしてくれてもいいぞ。」
「この……!!」
リヴィアがフューゼを睨みつける。
……水圧で切断しようとしたりする魔法ならまだしも
溺れさせようとする魔法は魔法障壁じゃ
防げそうにない……。
このままだと分が悪い……。何かないか……。
「……疲れるのは嫌なんじゃがしょうがない……か」
深呼吸をし、目を閉じるリヴィア。
そしてカッ!と目を開けると膨大な魔力が
溢れ出した。
「なにっ!?」
こいつ……まだこんな魔力を……!!
「さぁ、私様に全てを委ねよ。全て飲み込んでやろう」
「……これは涼しくなりそうだ。」
「あぁ、極楽じゃ」
魔力に応じ増大し今にもフューゼを飲み込もうとする
水魔法エクシス・ヴァール。
さすがにこれはもたないぞ…!!
どうする!?
溺れない方法……。酸素……?
「終いじゃ」
大きな水球にフューゼは飲み込まれ
フューゼとリヴィアを囲んでいた炎の壁は消え失せた。




