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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第5章〜聖都スノーフィス〜
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水VS炎

「来るぞ!!構えろ!」

フューゼの号令により身構える

アリス、シルビア、モナ。


「終わらせてやろう。エクシス・ヴォーア」

リヴィアが大きく手を開くと水球が現れた。


「仕掛けてくるぞ!」


「さぁ消え去るがいい」

リヴィアが水球を殴り付けると水球が

水の弾丸となりフューゼ達に向かって炸裂した。


「愚かなる者を遮断せよ!地獄炎壁(ヘルズルウォール)!」

モナが詠唱すると炎の壁がフューゼ達の前に現れ

リヴィアの魔法を防いだ。


「モナ!それも使えたのか!」


「うん……でも……」



あの小娘…………炎属性で私様の水魔法を

打ち消したというのか?

「……面白い」


にやりと笑うと大きく腕を上げるリヴィア。


「どこまで凌げるか見物してやろう」

左右の拳で交互に水球を殴り付けるリヴィア。

その度に水の弾丸が発射されていく。



「フューゼ……!もう……!!」

顔を歪めるモナ。炎の壁もだんだんと弱まっていく。


「シルビア、魔法は詠唱すると具現化しやすくなるんだよな?」



「見えたぞ。エクシス・ネモーネ」

リヴィアが爪を立てたような両手で

水球を叩きつける。

するとうねうねと蠢く触手のようなものが

何本も飛び出した。


「ひっ……!やっ……!!」

触手は弱まった炎の壁を抜けモナに絡みつき

身動きを取れなくした。


「しまった……!モナ!」

シルビアが触手をナイフで断ち切ろうとするが

ナイフは触手を捉えられず抜けていく。


「無駄じゃ。そんなものではこの私様の魔法からは逃げられん」

水球に向かいまた腕を上げるリヴィア。


「そのまま溺死させてもよかったがやはり贄としては血を流してもらわないといけないからな。エクシス・クーゲ」

そう言って水球を殴り付けると水球自体が

形を変えながらモナに向かい加速していく。


「愚かなる者を遮断せよ!地獄炎壁(ヘルズルウォール)!!」

フューゼが詠唱し腕を振るう。


その瞬間にモナの倍以上の火柱が上がり

モナを捉えていた触手は炎に切断され

絡み付いていた部分も水へと変化した。


そして変化した水球自体が壁に当たった途端に

爆発を起こした。



……どうなってる?エクシス・クーゲを防いだというのか?



爆ぜた水魔法が雨のように降り注ぐ中

炎の壁から勢いよくフューゼが飛び出す。


「なにっ!?」

咄嗟に両手でガードの構えをとるリヴィア。

フューゼはリヴィアの目の前に着地した。


地獄炎壁(ヘルズルウォール)!!」

フューゼが簡易的な詠唱を済ませると

炎の壁がリヴィアとフューゼを大きくぐるりと

包み込んだ。


「……何のつもりだ。ヴァンドラ」


「俺達は戦うつもりは無い。話し合いで解決できないか?」


「なら戦わないでいい。黙って贄になれ。エクシス…」

水球を出そうとするリヴィアに高速で詰め寄り

蹴りを繰り出すフューゼ。


「ちっ!」

詠唱を中断し避けるリヴィア。


「その大きな水から攻撃が出ていたからな。悪いが黙って攻撃させるつもりは無い。」

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