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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第1章~転生そして契約〜
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新王ヴァンドラ・フューゼ

「目を覚ましてー?けんぞくんー!」


聞き覚えのある声が響く。

この声は……アリス?

俺は今どうなってる?

ヴァンドラが変形して……。

契約とかなんとかで後継者になれとか

言われて飲み込まれて……。


「今日も起きないのー?もう行っちゃうよー?」


待ってくれ!俺は今どうなってる?

ヴァンドラは?教えてくれ!


「ま……待って……。」



「え?あぁーー!!おはよー!けんぞくん!!」

うおお!

少し慣れたけどすぐ抱きついてくるの

びっくりするんだが!!

でも俺生きてる……!

どうやら無事みたいだ。


バタン!大きな音がする。

「ちょっと!アンタうるさいわよ!……って目を覚ましたの?ヘルシャフト様ー!」

バタン!すぐにいなくなってしまった。

騒がしいな、あの子。


「アリス……俺は?」


「えっと、倒れてたから私の部屋に連れてきたの!3日くらい寝てたよ!けんぞくん」


「3日……?そんなに経ってたのか……。ヴァンドラは?」


「相変わらず質問だらけじゃのぅ」

……?誰だ?

聞き覚えの無い声が……ってうっっ!

フューゼの腹に何かが飛び乗る。


「貴様の魔力が動き出したのに気づいてな!間抜けな寝ぼけ顔を拝みに来てやったぞ」


誰だ?

知り合いにはいないぞ……こんな子……。

「えぇーと……。」


「まさかわからんのか?儂が元ヴァンドラにて貴様の名付け親、ヘルシャフト様じゃ!」


「えぇっ!?」

な、この子がヴァンドラ!?

あのヴァンドラか?

確かにヴァンドラ・ヘルシャフトって

名乗ってたが今目の前にいるのは

どうみてもただの子供なんだが!

名前くらいしか共通点ないぞ!!


「ち、小さくなりましたね…。」

ぺちん!頬を叩くヘルシャフト。


「うるさいわ!さて、寝起きじゃが貴様に問おう。己が名を名乗ってみよ」


「急に何を……?俺の名は萌渕……」

ぱちん!お、同じ頬は痛いんですが!?


「違う!儂が与えた名があろう!次間違えたら容赦せぬぞ」


「…………。」


ケンゾクンダヨ!アリスが小声で囁く。


「なんじゃ?わからんのか?」

右手に炎を宿すヘルシャフト。


「ヴァンドラ……フューゼ……。」

アエエッ!?ショックを受けるアリス。


「そうじゃ!良い名であろう?不服か?」



「いや、不服とかじゃなくて現実だったんだなぁと。」


「ふふっ、貴様の魔力なかなか良かったぞ!」

俺の上で恍惚な表情を浮かべる幼女。

素晴らしいんだがこれ大丈夫か?

というより……


「あの?1ついいかな?」


「なぁんじゃまた質問か?」


「誓約がどうのってのは……どういう意味なのかな?」


ぺちっ!

「ええっ!?何故ビンタ!?」


「さっきから馴れ馴れしいんじゃ!まぁ説明はしてやろう」



「ヴァンドラ一族というのは他の種族を取り込み世代交代をする。ここまではよいか?」


「あぁ……。そんなこと言ってましたね…。」

俺はそれで取り込まれて…という事か。


「続けるぞ?その際にな、新たな“ヴァンドラ”に1つ誓約を与えるのじゃ。まぁ大きな力を与える代償のようなものと思え。それを必ず次代ヴァンドラは成さねばならん。成すまではヴァンドラとして生きてゆかねばならんのじゃ。儂の場合はこの城を100年守り抜く事じゃった」


ということは俺は達成すべき誓約を

かけられていて……たしか世界を手中に……

あれ?世界を手中に?え?


「ちょ、ちょっといいです?ヴァンドラさん?」


「ヴァンドラは貴様じゃうつけが。ヘルシャフトさんと呼べ。で、なんじゃ」


「すみません…。あのヘルシャフトさんが俺にかけた誓約って……。」


「単純明快じゃ。この世界を儂等のものにする。それだけじゃ」

にんまり笑うヘルシャフト。


「いや無理じゃないですか!?転生したと思ったら急に世界征服しろなんて!」


「まぁ待て、話を聞け。この世界はな2つの勢力にわかれとった」


2つの勢力……。


「世界の調和を尊び全種族全国家の共存を図る“聖都スノーフィア”を筆頭とする共存派( ウォレス)。そんな事はどうでもよい、我が邪魔だけはするな……とまぁ儂等のような独立派(セリアス)


共存派( ウォレス)独立派( セリアス)……。


「まぁ時には争いもあったが何だかんだ上手くやっておったんじゃ。じゃがな、約百数十年前に第3勢力が現れた。全てを制圧し、この世界の魔王とならんとする“ボルシエオン帝国”。急激に勢力を伸ばし近隣国家を勢力下においていったのじゃ」


ボルシエオン帝国……。

話しを聞く限りだと

急に現れて周りの国を支配していった

滅茶苦茶強い国……って感じか?


「そやつらのせいで今やそこらで争いをしとる。どこもかしこも戦争だらけじゃ」


「だから…今のこの世界を征服しやすい……そういう事ですか?」


「うんにゃ、儂は正直世界がどうのなんてどうでも良い。じゃがな、奴らのせいで……儂はこの城を守るはめになったんじゃ!」


……ん?


「わかるか?奴らがこの城に侵攻を始め、そのタイミングで儂はヴァンドラの誓約をうけた。結果この様じゃ。城を守るため魔力はほぼ魔力防壁に使わねばならんし常に気怠いし最悪じゃろ」


「ちょ、ちょっと待ってよくわからないけど私怨じゃないのそれ?ヘルシャフトさんの私怨でこんな誓約を?」


「ふふっ、“ヴァンドラ”とはそういうものじゃて。諦めてこの世界を我等のものとせよ。なぁに全ての国を滅ぼせなんて言わん。ボルシエオン帝国と刃向かうものだけ潰せばそれでよい。衝突しないなら独立派( セリアス)などは放っておけば良いんじゃ」


ボルシエオン帝国が一番強いんじゃないの……?

俺1人でやれるのか?それ…………。


主人公

名前…ヴァンドラ・フューゼ

所属…古城ヴァンドラ(独立( セリアス)派)

種族…ヴァンパイア

魔力…未測定

スキル…言語理解



敵国

ボルシエオン帝国

詳細不明

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