到着
フューゼ達が村から離れ1日が経っていた。
キャラットも何とかいつものように
振舞えるようになっていた。
そしてあれから特に敵襲もなく順調に進んでいた。
「キャラット。ふと思ったんだが、この海には危険な生物はいないのか?」
「そうですね……。いないことはないですがこの船は相当大きいので基本野生動物から襲われることはほぼ無いです。“ヌシ”レベルの生物であれば別ですが」
「ヌシレベル……?ここらにも居るのか?」
「スノーフィス近海だと“ファトラクル”という頭の先に人の死体のような飾りを付けた大きな生物が居ますが…スノーフィスが大渦を作ってからは目撃証言もないので退治されたか住処を変えたかも知れませんね」
「そんなに恐ろしい生物が居たのか……。」
「確かにファトラクルはその飾りを水面に浮かべ様子を見に来たものを見境なく食べてしまうそうで……考えるだけでもとても恐ろしいですがご安心下さい!スノーフィスはもう見えましたよ!」
「なに?」
キャラットが指差す方向を見つめると
大きな港のようなものが見えた。
「あそこがスノーフィスの入口です。船を泊める場所は……あいていますね!」
「よくわかるな……。」
「目がいいので……と言いたいところですが船が減速しないからです」
「どういう事だ?」
「この船今は自動でスノーフィスに向かっていますが挙動はスノーフィスに管理されています。船を泊められない環境の場合近くで船が止まります」
「止まる!?危なくないのか?」
「確かに危ないですが、まぁ個は全の為。の精神の国なので……」
「そうか……。まぁ今回は問題無いとのことでいいんだな?」
「はい!皆様は降りる準備を済ませておいてくださいね!」
こうしてフューゼ一行は遂にスノーフィスへと
到着した。