夜王ヴァンドラ・ヘルシャフト
ブックマークしてくれた方がいた……!
非常に嬉しいです!
バタン!
角少女が勢いよくドアを開けると
1つの広い部屋についた。
そこには王座に座る男が1人。
「連れてまいりました。ヴァンドラ様」
「ご苦労。人型とは聞いていたが男だったとはな。」
舐める様に観察するヴァンドラという男。
男にジロジロ見られるのはあまり好きでは無いんだが……。
「せ、性別報告遅れ申し訳ございませんでした…」
「気にするな。貴様の報告漏れ等もう慣れた。して、召喚者は貴様か。」
しょんぼりする角少女。
対象的に目を輝かせるアリス。
「はい!私アリスが召喚致しました!」
腰に手を当てドヤ顔するアリス。
「そうか。まずは初の契約召喚を賞賛しよう。」
パン。パン。と手を叩くヴァンドラ。
そして萌渕を指さす。
「この者と2人で話しがしたい。悪いが席を外せ。」
「えぇー?けんぞくん1人占めはずるいですよー!」
アリスが文句をつけるがすぐに角少女が口を塞ぐ。
「ヴァンドラ様になにいってんのアンタ!大変失礼致しました!!すぐに下がりますのでお許しを!」
もごもご言うアリスを引っ張りバタン!と扉が開かれた。
「名も無き眷属よ。言葉を理解すると聞いているが我の言葉も理解できるか?」
「えぇ……一応…。」
「ククッ、そう身構えなくともよい。まずは状況説明をしてやろう。」
腕を広げるヴァンドラ。
「ここは忌み嫌われし者の根城“ヴァンドラ”。そして我は3代目ヴァンドラ。“ヴァンドラ・ヘルシャフト”だ。」
えぇと……。この人は、ヴァンドラさん。
それは間違いない。そしてここも…ヴァンドラ…城?
嫌われしとか言ってたけどここやばいんじゃ……。
というか3代目ってなんだ……?
「どうした?理解できないか?」
「いえ……。あなたはヴァンドラさんですね?で、ここもヴァンドラ……。ヴァンドラとはなんでしょう?」
ニヤリと笑うヴァンドラ。
「ヴァンドラとは我等ヴァンパイア一族王の名だ。」
「ヴァンパイア……?それでは3代目というのは?」
「我等の世代交代は少しばかり特殊でな。魔力の高いほかの種族を取り込み我が一族とし、次期後継者にしていくのだよ。そして、我ヘルシャフトこそがその3代目というわけだ。」
「ヴァンパイア……。そして王って事は相当すごい人ってことで大丈夫ですかね?後はヘルシャフトさんは3代目だから魔力?が高いってことです?」
一瞬キョトンとした表情になった後笑い出すヴァンドラ。
「ククククッ!あぁ、それで構わんぞ。それでだ、名も無き眷属よ。確認したい事がある。」
「な、なんでしょう?」
「服を脱げ。全てだ。」
「!?」