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戦神を襲う炎影

戦神アーサー…。

彼の実力は圧倒的…。始めから殺す気でいく…!


シュン!

シルビアの姿が消える。


「シルビアが消えたぁー!?どうでるのか!」

スイングの興奮した声が響く。



「フゥッ…!!」

目を瞑り大きく息を吐くアーサー。


「まずは初手の動き…見せてもらおうか…!」

音は無ェ…。圧も感じねェ…。

やはりイグニは相当な手練だな…。


こういう攻め方をしてくるってこたァ狙うのは…!


「背後からの首狙い!ここだろイグニ!!」

目を開け背後にむけ拳を振りかぶるアーサー。

鋭い目付きのシルビアが飛び上がりナイフを突き立てようとしていた。


「オオウッ!」

シルビアに向け放たれる戦神の拳。


「…!!」

ブンっ!

シルビアに当たるも手応えはない。

揺らめく焔、爆ぜるシルビア。


「ぐおっ!?」

咄嗟に両手を交差させ防ぐアーサー。

爆炎を耐え踏みとどまる足。

しかしがくりと体勢を崩す。


「ほお…!」

ちらりと足をみるアーサー。

両ふくらはぎに刺さっているナイフ。


「力が入らねェと思ったらそういう事か…!そしてこの隙を逃さねェよな…!」

正面に顔を向けるアーサー。

眼前に迫るナイフ。


始雷(しらい)、雷雲の構え…!雷波剛(らいはごう)!!」

バチチバチッ!

アーサーの両手がシルビアを貫く。


「…マジかよ」

ニヤリとするアーサー。

そして爆ぜるシルビア。


吹き飛ばされたアーサーだったが受身を取り直ぐに立ち上がる。


「ア…アーサー先代頭領が吹き飛んだ…!?」

動揺しているのか実況できず声を震わせるスイング。


「一瞬とはいえ我輩に膝をつかせるか…!イグニ!」

刺さっていたナイフを抜くアーサー。

バチリと音がしたかと思うと出血が止まっていた。


「ここで詰めにくるかと思ったが…何を狙っている…?」

周りを見渡すアーサー。

背後から歩み寄るシルビアに気付く。


「消えるのは止めたか?」


「えぇ、相応に体力を使いますので」

徐々に歩が早くなるシルビア。



…体力を使うってのは怪しいところだな。

こういったタイプは大事な情報なんて話さねェ。


だが喋れるという事は本体か?

イグニの残像は全く区別がつかん…!


「面白ェじゃねェか…!」

シルビアに向け飛びかかるアーサー。


「雷波剛!」

バチチチチッ…!

バァァン!


爆炎に包まれるアーサー。


「またも爆発…!!完全にシルビアのペースです!」


「待ってたぜ?イグニ!」

アーサーの楽しげな声が響く。


「なっ…!」

対称的に驚いたシルビアの声。


爆炎の中で構えているアーサー。

「雷雲の構え…雷迎ォォ!!」

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