シルビアVSアーサー
「さぁ、ここまで闘技場を沸かせてきた両名が相見えます!」
ワァァァァ!
沸き上がる歓声。
「そのナイフに斬れぬ物無し!!圧倒的スピードと大火力の魔法を使いこなす隙のない強者!際どい服装もヴァンドラとしての存在感を放っています!!イグニ・シルビアァァァ!!」
紹介を受け入場するシルビア。
野太い歓声が響き渡る。
「対するは絶対的武!!武を体現した戦神!生涯無敗の伝説!ギルドランド先代頭領、トォォル・アーーサァァァ!!」
片手をあげながら入場するアーサー。
びりびりと鼓膜を揺さぶる歓声が響く。
「イグニ…。まさかこんな場での再開になるたァな。」
「こちらとしても身を隠していたようなのでこのような場でお会いするとは思いませんでしたよ」
「カカカッ!!言ってくれる!あの時は世話になった…。だが、ここは譲れん。恩人に拳を向けるのは心外だが…。」
ザンッ!
大剣を地に刺し拳を構えるアーサー。
「えぇ、微塵も気にしないで結構です。私が勝ちますから」
スチャ…
ナイフを構えるシルビア。
「いいねェ…!我輩相手に挑発でもなく本心からでるその言葉…!ヴァンドラ国に惚れちまいそうだ…!」
ニヤリと口をゆるませるアーサー。
「双方既に臨戦態勢です!この試合、1秒たりとも目を離しては行けません…!!試合開始です!!」




