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追いすがる炎
「はぁ…はぁ…!!」
攻撃は…決まった…!
でも…きつい……!魔力…ほんとうにからっからかも…
肩で息をするモナ。
「凄いな。地獄鞭の練度、そして苛烈で様々な攻め。短期間でここまで強くなるなんてな。」
ブワッ!
炎をかき消してフューゼが姿を見せる。
不意もついたはず…。
できる限りの魔力も使った…。
わかってた…わかってたけど…
「やっぱり…フューゼは強いね」
「ありがとな!だがモナも強いじゃないか!」
褒められた…いつもだったらうれしい…。
あたまわしわしなでてもらいたい。
でも今は…フューゼにもっと…もっと…
「近づきたい…!!」
ゴォッッ!!
渦巻く炎がモナを取り囲む。
「モナ…!?なにを…!?」
「限界を…超える…!!」
周りの炎が強くなっていく。
「モナ…!!」
魔力の暴走か…!?
じゃないにしてもこんな魔力使わせたら…!!
「愚かなる者を業火で後悔させよ。地獄箱…!」




