吼えるアーサー
「剣を振らせてみろ…!?ふざけるな…!」
止められた剣を捨て飛び上がるロングソード。
そして顎を狙った鋭い蹴りを放つ。
ガン!
裏拳を合わせ止めるアーサー。
「剣を止められようと全く動じねェとはな!」
動じずに次の蹴りを放つロングソード。
「なにっ!」
大剣の角度を変えるアーサー。
ロングソードの足から鮮血が吹く。
「女…我輩が剣の角度を変えねばその足飛んでいたぞ。」
「シッ!」
アーサーの言葉を気にせず蹴りを放ち続けるロングソード。
「貴様…。」
女を斬らぬということを弱点とみたか?あの出血を気にせず戦い続ける気か?
「ごちゃごちゃうるさい。さっさと消えろ」
パァン!!
「あぁぁぁー!!!ロングソードの蹴りがアーサー先代頭領の頬を捉えたぁぁ!!」
「っ!」
姿勢を崩さない両者。
ニヤリと笑むのはアーサー。
「勝利を掴むためなら全てを捨てる覚悟は気に入ったが…この状況をどう捌く?」
剣を手放したアーサー。
両手を広げロングソードを見据える。
「どこまでもふざけたことを…!!」
「そんな蹴りいくら貰っても我輩には効かねェからなァ。」
「ボクを…舐めるな!!!」
1発…また1発と蹴りを放つロングソード。
「攻撃を続けるか…。それもまたよし。我輩をさらに滾らせてみせよ!!女ァ!!」




