表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
203/227

灰塵

収縮していく地獄箱(ヘルズルボックス)

握りこんだ手に力が入るモナ。



その時



バァン!

地獄箱(ヘルズルボックス)が弾ける。


「…っ!」

額に汗を垂らすモナ。


地獄箱(ヘルズルボックス)…破られた?

これでもダメなの…?


炎の中からゆらりと揺れる影。

「あぁ…なんと……濃厚で苛…烈な魔力…。見て…ください。この私の…体を…。」

現れたのは燃え盛るイードルス。

ゴトリと腕が落ちる。

落ちた腕はすぐさまに灰と化した。


「よかった…効いてた……うっ!」

おなか…痛い…!

切られてたんだった…!


安堵から解けた緊張。

それはモナに痛みを思い出させた。


「素晴…らしい、魔力でした…よ。」

がしゃりと音を立て崩れるイードルス。

仮面は灰にならず光っている。


「申し訳…ございませんが…最後に…お願いが…あるの…ですが……。」

仮面から響く声。

顔を歪ませたモナが仮面へと目を向ける。


どうやって…喋って…

…そんなことはどうでもいいか…


「こ…の…仮面を…アニ…ルへ…」

仮面に歩みよるモナ。


「渡…してくだ」

バギィ!!



地獄鞭(ヘルズルウィップ)が仮面を破壊する。

炎鞭に打たれ砕けると同時に灰になる仮面。


「あなたのお願いは…何もきかない。さようならイードルス」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ