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執刀

「ぐっあ…!」

モナを宙に浮かべるイードルス。


「さて、捕まえましたよ。」

じたばたとするものの逃げられないモナ。


「くぅ…!!地獄炎壁(ヘルズルウォール)…!」

手を伸ばすも僅かにしか顕現しない炎。


力が…入らない…。

なんで…?


「さぁ…何処を開きましょうか…。」


「いっ…!?」

モナの腹部に鋭い痛みが走る。


「やはり定番は腹部ですね。是非とも開きたい。」


「ぎっ!」

さらにモナを痛みと熱さが襲う。


「なに…!?」

必死に自分の身体を確認しようとするモナ。

影の手の合間から見える銀の刃物。


「…っ!?」


「人間…いや獣人と同じ開き方でいいのであればここでいいですね。」

サクッ。

イードルスのメスがモナのみぞおち下部に入る。



「がっ…!はっ…!はっ……!!」

痛い…!怖い……!怖い……!!

身体…!中身を見ようとしてる…!!


恐怖で白くなるモナ。

息は上がり目の前が暗くなっていく。


「おや?怖いですか?出血が少ないですね。」

執刀をやめ、モナの顔を確認するイードルス。


「ひっ……!はっ…!はっ…!!」


「呼吸が乱れていますね。御安心ください。」


「あん…しん…?」


「私は数多の検体を開腹してきました。生きたまま、貴方のつくりを解明し貴方にそれを説明してみせます。」


「モナの…つくり…?」


「えぇ。貴方は珍しい合成生物(キメラ)ですが自分がどのようなつくりの生体なのか理解する事ができますよ。それまでは私の腕にかけ死なせはしません。よかったですね。」

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