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小さな身体に大きな怒り
「御忠告ありがとうございます」
「あぁ、2人もなにか不穏なことがあればすぐに共有してくれ。」
「かしこまりました。次の試合はモナでしたね。相手は…」
「イードルス」
ぽつりと呟くモナ。
「…早速おでましか。」
「フューゼ。イードルスが…ランスロットに毒をわたしたからフューゼは苦しんだんだよね…」
「ん?あぁ、そうだろうな。」
「モナはイードルスを許さない…」
俯きぎゅっと小さな拳を握り込むモナ。
「モナ…」
「気持ちは嬉しいがイードルスは強い。冷静にならないと勝てないぞ。」
「大丈夫…。怒ってるけど…無謀な事はしない。リヴィアと約束したから。」
「わかった。俺との約束も忘れるなよ?絶対に死ぬんじゃない。勝っても負けても帰ってこい。」
拳をつきだすフューゼ。
「フューゼ様との約束は絶対ですよ。モナ」
シルビアも続く。
「うん。モナはフューゼの眷属だよ。フューゼとの約束はぜったい守る」
2人と拳を合わせるモナ。
「フューゼ、シルビア。行ってきます。イードルスはモナが…おしおきしてくる」




