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第8試合

「ティラコが勝ちましたね」

ティラコが去り、カイルが運ばれた後の

闘技場を見つめるシルビア。


「そうだな。シルビアが初戦突破すれば次の相手はティラコになるな。」


「ティラコのスピードは驚異的でしたが、個人的にはカイルの風龍(ウィンドドラゴン)の方が厄介でしたので彼女は対策を練りやすそうです」


「対策考えはじめるの早いな…。ただ目の前の試合に集中しないと危険だぞ。」

シルビアの目を見つめるフューゼ。


「はい。ボルシエオン帝国の手先…気を引き締めます」

真剣な表情のシルビア。



「気をつけてね…シルビア」

足元から声をかけるモナ。


「ありがとうモナ。…では、行ってきます。私にも…お願いします」

拳を突き出すシルビア。

フューゼとモナが拳を合わせる。


「勝ってこい、シルビア!」


「はい。お任せ下さい」

シルビアは強く返事をすると闘技場へ向かった。




「さぁ、次の試合の勝者がティラコと戦う事になります!まずはヴァンドラ代表、イグニ・シルビア!!イグニ当主の力を見せ付けることができるか!!」

歩き入場するシルビア。

主に男の歓声が響く。


「対するはボルシエオン帝国より魔法道具(マジックアイテム)の使い手、アニル!!」


「だぁからウチは開発者だっつってんだろ!!」

悪態をつきながら入場するアニル。

そしてシルビアと対峙する。


「ヴァンドラの根暗共がこんな所までお出ましとはな!」


「ボルシエオン帝国に降り鉄くず漁りをするスクラダスの住民には言われたくないですね」


「なっ!!鉄くずじゃない!魔法道具(マジックアイテム)だ!再利用も開発も大変なんだぞ!それに占領されるより自分から降った方が待遇いいに決まってるだろ!」


「そうですか。それはどうでもいいですが、ヴァンドラを貶す者にはそれ相応の罰が待ってますよ」

ナイフを構えるシルビア。


「な…なんだよ…!根暗っていったこと怒ってんのか!?びびってないからな!」

背負ったカバンの肩紐をギュッと握るアニル。

無言で構え続けるシルビア。


「な、なんだよぅ…。そんなに傷付く事言ってないだろぉ…?」

若干目に涙をためるアニル。



「アニルのあれは構えなのでしょうか…?わかりませんが対峙しているので始めてしまいましょう!!イグニ・シルビアVSアニル!!試合開始です!!」

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