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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第3章〜幻想都市グリーディア〜
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テントの主

……何が起こったんだ…。

女の子が2人奥から現れて…

話しかけたら急に内臓を吐き出した……。

何がどうなってるんだ……?


困惑するフューゼ。

辺りには少女が吐き出した内臓が散らばり

お腹がへこんでしまった少女が座りこんでいる異様な光景。



「ヴァンドラ様…何をされたのですか?」


「何もしてない……と思うんだが……。」


「フュゼ様!そんな事よりこの子達は大丈夫なの!?」



「…………ぁぅぅ」

2人でくっ付き合う少女達。



「息はしているが大丈夫なのかはわからない……。何となく今すぐ死んでしまうような状態では無さそうだが……。」



フューゼを見上げる黒髪の少女。

「ごめ、ごめんなさい……。食べないで…」


「食べたりしないよ。安心してくれ。それより大丈夫なのか?」


無言でこくこくと頷く少女。


「シルビア、これは何という種族なんだ?」


「全くわかりません……。見た目は少し獣人族に似てる気はしてますが…」



「すごいね。正解だよ。」

テントの奥から急に男の声。


「誰かいるのか!?すまない!ここにいた子達が!」


「検体AとBが(はらわた)でもぶちまけたかい?というより今日は来客予定ないんだけど…。」

スタスタとテントの奥から足音。


そして目元にくまのある猫背の男が現れた。



「初めまして。僕はここの管理者の“クタール”だ。周りからはキメラ博士だとかクタール博士と呼ばれているよ。以後よろしく。」


キメラ……?そんなことよりなんでこんなに

落ち着いてるんだこの人は!


「クタール博士……挨拶はありがたいんだがこの子達は大丈夫なのか!?」

座り込む少女達を指さすフューゼ。


「あぁ、大丈夫だよ。数分待てば元気になるさ。それよりキミ!」

シルビアを指さすクタール。


「え、わ、私ですか?」


「そう、キミだよ!あの子のどこに獣人族を感じた?」


「え?会話をした時に口元を見たら歯が尖っていたので…」


「すごい!この薄暗さで一瞬でそこまで観察するなんてやるじゃないか!君達を歓迎するよ。」


「クタール博士……突然押しかけておいて悪いんだが説明をしてくれるか?」


「あぁ。もちろん!ここではなんだ、奥に来たまえ。」


「あの子達は……?」


「大丈夫だよ。本当に。では行くぞ。」

奥へ歩き出すクタール。



「フュゼ様。私はここでこの子達見ておくから行ってきていいよ」


「ありがとうアリス。何かあったらすぐに呼んでくれ。」


「私はヴァンドラ様に付いていきます。アリス、任せたわよ。その子達」



こうしてアリスは少女2人の元へ残り

フューゼとシルビアは奥に進んだクタールを追いかけた。

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