サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。

第7章〜武闘大会〜

剣戟を制す一閃

「始雷(しらい)、八雷六四無双《やついかづちろくしむそう》！」

ガガガガガガガガン！！

八雷(やついかづち)を繰り出すアーサー。

ツイストも連撃を防ぐ。

が、すぐに次の八雷(やついかづち)が飛んでくる。

「くっ…！！」

先代の八雷六四無双《やついかづちろくしむそう》は8回もの八雷(やついかづち)を様々な軌道で繰り出す圧倒的な攻めの形…！

碧鎬(あおしのぎ)で攻撃を凌いでいるが、防戦一方になるツイスト。

「どうしたァ？ツイスト！」

笑顔を浮かべるも手を緩めないアーサー。

受けつつアーサーを見据えるツイスト。

守り続けても勝機は掴めぬ。

碧鎬(あおしのぎ)の一撃を入れることが出来れば先代とはいえ耐えられん。

八雷(やついかづち)と八雷(やついかづち)の合間…一瞬をつき攻勢に転じる…！

ガガギン！

5度目の八雷(やついかづち)を受けきったその瞬間

「いざ！！」

カッ！！

と短い雷鳴が響き一瞬でアーサーの背後に現れ

残心をとっているツイスト。

バチバチと鳴る碧鎬(あおしのぎ)。

「あそこで攻撃に転じるとはな。やるじゃねェかツイスト…！」

振り返り口角を上げるアーサー。

「防がれた…！？」

額に汗を浮かべるツイスト。

ザンッ！！バチバチチ…！！

気付けばツイストの後ろで

残心をとっているアーサー。

「一閃、彼岸の手向け(ひがんのたむけ)」

カラン…！

碧鎬(あおしのぎ)を落とすツイスト。

「誠…見事な…剣でした……。」

どさりと倒れるツイスト。

「お前もいい剣だったぜ。ツイスト。」

そう呟くと残心をとくアーサー。

「我が一閃に斬れぬもの無し！！」

大きく声を上げ剣を上に突き上げるアーサー。

「……っ！！！決着！！この試合、制したのは戦神、トール・アーサー先代頭領だぁぁ！！」