妖刀雷魔碧鎬
ガギィィイイン!!
開幕と同時に剣と剣が激しくぶつかる。
「早ェなァ!?流石だツイスト!!」
「先手必勝…戦神の教えです。」
剣と剣が離れたと思いきや、
すぐに斬り掛かるツイスト。
ギィン!ガァン!
アーサーは笑顔を浮かべ全て受けきっている。
「こ、これは…凄まじい攻防です!連撃を繰り出すツイスト隊長に対し、それを見極めているかのようなアーサー先代頭領!一瞬でも気を抜けば首と胴が離れてしまうでしょう!!」
「迷いがねェいい剣だ。」
「何を迷うことがありましょうか。某の全てをぶつけましょうぞ。」
ギィン!
ツイストの剣を受けると同時に
斜めに剣を傾け、滑らせるアーサー。
「ぐっ!?」
体勢が少し崩れるツイスト。
「なら、全力を出せるようにしてやらねェとな?」
身体を回転させ大剣を打ち付けるアーサー。
「おぉ……!!」
防ぐも体勢がさらに崩れるツイスト。
「っだらァ!!」
さらにもう一度回転するアーサー。
下から斜めに斬りあげる。
ツイストの剣が上に弾かれ、
胴体ががら空きになる。
アーサーが力を込めると大剣が青く光った。
「これはっ…!!」
「わかってても防げねェよ!魂比べ!!」
ガァァン!!
大きく音が響く。
胴体を守る為に剣で防いだツイスト。
その瞬間剣がバラバラに砕け散る。
「…お見事です。」
「斬られたくなけりゃからくりわかってても防ぐしかねェわな!」
ハハハと笑うアーサー。
「あ、あれは噂に聞く先代頭領秘伝の技、魂比べ!受けてしまうと剣が砕けてしまうと伝えられていましたがまさか本当に砕けてしまうとは…!!」
「さァ、本気でこい。ツイスト!」
ザン!
大剣を床に突き刺し手招きするアーサー。
「……剣が手折れてしまったのであれば、こちらも奥の手を使わざるを得ませんな。」
そう言うと腰に掛かった鞘から
一振を取り出すツイスト。
しかしその一振には柄しかない。
腕をのばし横に構えるツイスト。
「一振招雷、全てを滅し、その一太刀で討ち倒さん。器に宿れ、碧の雷撃。妖刀雷魔、碧鎬。」
ドォン!バチバチバチ!!
激しい音が鳴り響き、
柄には雷でできた刃がつき、一振の太刀となった。




