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フューゼVSプロン

「いっくぴょーん!!」

開戦と同時に飛び出すプロン。


「いきなり突っ込んできたか…。」

まずは地獄炎壁(ヘルズルウォール)で様子を見よう。


左から右に人差し指で線をひくようにし

掌を上に向け開くフューゼ。


ゴォゥ!

炎壁がプロンの道を阻む。


「なんと!ヴァンドラ様!いきなり詠唱破棄で強力な魔法を繰り出したぁ!!」



「ぴょーん!!」

飛び蹴りで炎を突き破り飛び出すプロン。


「ものともしないか…!」

腕を使い蹴りを防ぐフューゼ。

ガァン!と音が響く。


…何だこの重さ…!?

それに蹴りの感触が鮮明に伝わってくる…!


「プロン!!魔法をものともせずヴァンドラ様に蹴りを浴びせたぁ!しかしヴァンドラ様もこれを防いだようです!!」

盛り上がる闘技場。


プロンはバク宙をするように跳び

フューゼと距離をとる。


「さすが夜王様ぴょん!プロンの蹴りが効いてないぴょん!」


「プロンもよく地獄炎壁(ヘルズルウォール)を破ったな。」

プロンの蹴り…。

あれを受け続けるのはよくないな。


「まだまだいくぴょん!」

またも向かってくるプロン。


もう一度試そうか…。


再度地獄炎壁(ヘルズルウォール)を展開するフューゼ。


「てぃゃー!」

またも蹴りで炎を突破するプロン。


なるべく傷付けないようにするには

投げて抑えるしかないか…。


プロンを掴みにかかるフューゼ。


その瞬間前宙するようにくるんと跳ねるプロン。


「っ!?」

「ここぴょん!」

ガァン!!

回転の勢いをつけたかかとが

フューゼの脳天を捉えた。


「入ったぁーー!!綺麗にかかと落としが決まりました!!」


ぐっ…!!

やはり重い…!

傷つけないようにとか

考えている場合じゃないか…!?


「今のも効かないぴょん?こうなったら…」

フューゼと距離をとるプロン。


「全ての源よ、顕現せよ!エクシス!」

プロンの前に水球が現れる。


エクシス…?水魔法を使うのか。


「母なる水よ、命を穿(うが)て。エクシス・ヴォーア!!」

水球を蹴りつけるプロン。

水球から水の弾丸が繰り出される。


腕で打ち払うフューゼ。


…こういうのは効かないな…。

エクシス・ヴォーアを撃つ時も足を使っていた。

あの足に秘密があるのか?


「むむっ、夜王様も魔法弾けるぴょん?それなら…!」

再度エクシスを展開するプロン。


「母なる水よ、我が身に纏え。魔法装甲(マジックアーマー)ケンゲル!」

お尻をエクシスに突っ込むプロン。

水魔法がプロンを包み込む。

脚はより太くなり、水魔法で出来た尾が付いた。


魔法装甲(マジックアーマー)…!!」

レベッカ以来だな…いいなぁ…!かっこいい!


「プロン、目まぐるしい攻撃をさらに強化するつもりのようです!!」


「やぁ!」

その場で蹴りを繰り出すプロン。

いくつもの水球が放たれる。


「全力でいくぴょん!」

水球に飛び乗るプロン。

そして水球を蹴り飛ばし、その勢いで跳ね

次々と別の水球に飛び乗り蹴り飛ばす。


連続して飛ばしてくるのも単純に強いが

この状況…さらにあの速さで

移動し続けるプロンを狙うのも大変だな。


両手を前に出すフューゼ。

炎弾を連続して撃ち出す。


「当たらないぴょん!」

避け続けるプロン。

水球もフューゼに向け飛ばし続ける。



…あの炎プロンを狙ってないぴょん?

それとも適当に撃って当たるのを待ってるぴょん?


プロンが水球に着地しようとしたその時

水球が弾けた。


「ぴょ!?」


「意識をそらしてる間に着地する水球を見極めさせてもらった。」

落下するプロン。


しかし水魔法で出来た尾を足場にし跳ねる。


「その尾まで足場にできるのか…!」


「決めるぴょん!」

尾をフューゼに向かい伸ばすプロン。


「ネモーネ見たいな技なのか?なら、地獄炎壁(ヘルズルウォール)で…!」

炎壁を出し止めようとするフューゼ。


「無駄だぴょん!」

いつの間にか飛び出していたプロンが

炎壁を蹴りこじ開ける。


「ぐっ…!?」

尾に捕まるフューゼ。

フューゼを掴んだまま大きく跳ぶプロン。


「勝たせてもらうぴょん!夜王様!」

空中で尾を更にまきつけ

身動きを取れなくするプロン。

かかとをフューゼの顔面に合わせ落下する。


尾を掴もうとするも掴めないフューゼ。


やはり掴めないか…!

水魔法…リヴィア……そうだ!

アレならどうだ…!?


尾に指を突っ込むフューゼ。


「無駄だぴょん!」

落下をし続ける2人。




ガゴォン!!

大きな音を立て地面に衝突し砂煙をあげた。

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