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いざ出場

「お待ちください。」

フューゼ達が会場裏を歩いていると見知らぬ男に止められた。


「なんだ?」


「先程連絡がございました。貴方様方はヴァンドラ国の方達ですね。」


「あぁ。そうだ。」


「私受付をさせて頂いております。名無し(ネームレス)ですがよろしくお願いいたします。」

そう言うと礼をする男。


「よろしくな。俺達はどうしたらいい?」


「出場者は3名とお伺いしております。お変わりは無いですか?」


「あぁ。変わらない。」


「では名前を読み上げますのでこちらへ…。」

奥へと手を向ける男。


「ヴァンドラ・フューゼ様。」


「おう。」

奥へと歩むフューゼ。


「イグニ・シルビア様。」


「はい」

続くシルビア。


「フュゼル・モナ様。」


「……」

無言で真っ直ぐ前を見据え歩み出すモナ。



「ちびモナ!」

声を上げるリヴィア。

くるりと振り返るモナ。


「大丈夫じゃ。行ってこい!」

ニカリと笑むリヴィア。コクリと頷くモナ。


「フュゼ様もシルビーも頑張ってねー!」

大きく手を振るアリス。


「出場者の皆様には注意点がございます。」


「なんだ?」


「本武闘大会には各国からの参加者がいらっしゃいます。中には敵対している出場者や国が来るかもしれません。」


「…敵対している参加者か…。」


「その場合、試合前に衝突する事は禁止です。大会終了までは試合以外で手を出さないようにお願いいたします。」


「…仮に手を出したらどうなるんだ?」


「ギルドランド国民総出で対処させて頂きます。」


「…なるほどな。シルビア、気をつけろよ。」

シルビアを見るフューゼ。


「なっ!大丈夫です!」


「そうか?」

にやりと笑うフューゼ。


「ヴァンドラ様、信じてください」

フューゼを真っ直ぐみるシルビア。


「冗談だよシルビア。…注意点に関しては了解したよ。」

男に視線を戻すフューゼ。


「ご理解頂き感謝致します。他国ももちろん同様の対処とさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。」

礼をする男。



「観戦される方は観戦席までご案内致します。」

男が指をパチンと鳴らすと別の男が現れた。


「ヴァンドラ国御一行様ですね。私に着いてきてください。」

こうしてヴァンドラ国一同は参加者と観戦者で別れた。

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