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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
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クイーンとの決着

「クイーンを潰したいのですがスグロナックが邪魔ですね…!」

接近戦に持ち込もうとするもスグロナックに阻まれるシルビア。


「ここはまず広範囲に…」

右腕をスグロナック達に向けるフューゼ。


「…待てヴァンドラ」

リヴィアが小声で制止する。


「どうした?」

首をクイッと傾けるリヴィア。

その方向を見ると詠唱をしているモナ。


「…地獄炎壁(ヘルズルウォール)!」

モナが左手を下から上にあげるとゴゥと音を立て炎壁が現れる。


「もう1回…!」

さらにモナが右手をあげると炎壁がさらに現れクイーンとスグロナックを分断した。


「クイーンが孤立した…!」


「勝機は逃しません」

駆け出すシルビア。


ギィェェアアアア!!

ギィェェアアアアァァ!!

クイーンが上を向き一際大きな鳴き声をあげる。


ギャオァァァ!

ギョァァァ!

地獄炎壁(ヘルズルウォール)から燃えたスグロナックが飛び出す!


「なっ…!?」

不意をつかれるシルビア。

足が止まってしまう。


「炎に強いとはいえ詠唱した地獄炎壁(ヘルズルウォール)を燃えながら…!?」

シルビアに迫るスグロナック。



「―――炎剣壱の型…焔剣…!」

スグロナックを見た瞬間に飛び出したフューゼが切り伏せる。

ジュッと音を立て分離する首と胴。


「ヴァンドラ様…!」


「大丈夫か、シルビア。」


「はい…。申し訳ございません…。」


「気にするな…後は任せろ。」

ポンとシルビアの頭を撫でるフューゼ。


「一気に決める…!」

低い姿勢で接近するフューゼ。


ギィエエエ…!

上体を起こしフューゼを迎撃する構えをとるクイーン。


フューゼが射程圏内に入った途端に嘴を振り下ろすクイーン。


横に躱すフューゼ。

地面がえぐれるがクイーンから目を離さない。


間髪いれずにクイーンの腕がフューゼを襲う。

ガン!

衝突音が響く。


ググッ…!

フューゼが右手でクイーンの腕を抑えている。


「掴むところが無いなら…。」

ボゥッ…!

魔力を込めた左右の指に炎が宿る。


そのままクイーンの体に指を突き立てる。

ジュワッ…!

音を立て焼けるクイーンの肉。

さらに左手をクイーンに突き立てる。

フューゼの指がクイーンに食い込む。


ギィェェアアアア!

雄叫びをあげるクイーン。


「終わりだ…!」

腰をいれ足に炎を宿しスグロナックを蹴り払う。

クイーンが浮いた所で左手を引き抜きクイーンの後頭部を掴み腕に炎を纏わせて加速させる。

物凄い勢いで地面に叩きつけられるクイーン。


バギイィィッ…!

轟音がなり砕けるクイーンの嘴。

ギィェェウ…。

小さく鳴くとクイーンは絶命した。


「炎で威力を高めたの…?それにしてもあの巨体が浮くなんて…!?」

驚くシルビア。


「確かに加減をしなければ強い技のようじゃな」

感心するリヴィア。


ギィァゥ…!ギェゥ!

クイーンが倒れるやいなや逃げ出すスグロナック。


「……ここまで威力がでるとは思わなかったが…また1つ技が出来たな。」


「技名は決めたのか?」

ニヤリとするリヴィア。


「ヴァンドラ流変形払腰…“獄落(ごくらく)”…かな。」

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