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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
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再出発

「ヴァンドラ様、おはようございます。」


「ん……あぁもう朝なのか…。」

シルビアに声をかけられ目を覚ますフューゼ。


「いやぁこれ最高だったな。」

ぽふぽふと寝具を触るフューゼ。


「昨晩はヴァンドラ様より先に眠ってしまい申し訳ございませんでした」

頭を下げるシルビア。


「気にしてないよ。そんな事よりよく起きれたなぁ。」


「先程気配を感じたので飛び起きたところここの従業員の方がいらしたので、事情を聞くと起こしに来たとのことで…。私がみなを起こす事を提案しましたら食事を持ってくると言って戻っていきました」


「そうか、シルビア寝ていたから起こしに来る事知らなかったんだな。…ナイフを突きつけたりしてないだろうな?」

冗談混じりに聞くフューゼ。


「………………はい」

目が泳ぐシルビア。


「なんだその間!ナイフ突きつけたのか!?」


「い、いえ!ナイフは突きつけてないです!」


「ナイフは?」


「いやその…!詰め寄ってしまっただけで何もしていないです!」

あたふたするシルビア。


「失礼致します」

その時食事を持った女性達が入ってきた。


「うん、昨日に引き続きいい匂いじゃ!」


「うぉっ!リヴィア!起きてたのか?」


「当たり前じゃ!そこの小娘が女に掴みかかろうとした所もバッチリ見ておるぞ」

にやりとするリヴィア。


「なっ…!起きてたのですか!?」


「シルビア……。ちゃんと謝ったのか?」


「は、はい……」

しゅんとするシルビア。


「いえいえ、こちらも勘違いを生むご対応で申し訳ございませんでした。そちらのお2人は目覚めませんでしたか?」

モナとアリスの方をみる女性。


「あっ…そうなんです。声をかけたりはしたのですが…」


「…眠りの世界に堕ちたかもしれませんね。混沌(カオス)スライムの魔力によって」


「なっ…!?大丈夫なのか?」


「ふふっ、冗談です。寝具の上から降ろして頂くと目覚めると思いますよ」

そう言うと食事の準備を進める女性。


「冗談か…。びっくりしたよ。シルビア、起こしてやってくれ」

フューゼに言われ2人の寝具を持ち上げるシルビア。


ころりと転がり落ち目覚める2人。


「ふぁ…!あれ……?おはよ、フューゼ」

目をこするモナ。


「おはよう、モナ。」


「シルビーなにするのー!私はまだふわふわしてるのー!」

寝具に乗ろうとするアリスを押さえるシルビア。


「何言ってるの…!ほら…!もうご飯きてるのよ…!」


「ほんとだー!いいにおーい!」

飛び起きるアリス。つられてこけるシルビア。


「ヴァンドラの皆様は肉料理を好むとお伺いしておりますので本日はスグロナックのハムになります」

目の前に置かれる厚切りのハム。

芳醇な匂いを漂わせている。


「厚切りで食べごたえがありそうだ…。スグロナックはどんな生き物なんだ?」


「ヴェグル洞窟に棲む二足歩行の生き物となります。筋肉質で美味しく頂ける箇所は少ないのですが命玉(めいぎょく)と呼ばれる心臓周りの肉が大変美味となっております」


「ヴェグル洞窟か…。昨日はいなかったが…。」


「クルネヴァと同じ階層に棲む魔物じゃな。昨日はまぁ…奴のせいでいなかったのじゃろう」


奴…スクラダスのイードルス…か。


「食事を済ませたら今日もヴェグル洞窟に行くのはどうじゃ?昨日とは違う姿を見せると思うぞ?」


「そうだな…。よし、食べ終わったら今日もヴェグル洞窟に向かうぞ。」

フューゼ達は食事を済ませるとヴェグル洞窟へと出発し、月光牡丹を後にした。

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