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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
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月光牡丹

ここが月光牡丹か…。

フューゼがドアを開けると受付に獣人の女性が1人。


「おかえりなさい。月光牡丹へ」

深々と頭を下げる受付の女性。


「えっ…!?ただ…いま?」


「ご予約名をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


「予約?」


「はい。完全予約制となっておりますので…」


「そうなのか…。これを見せればいいと言われたんだが…。」

受け取っていたカードを見せるフューゼ。


「これは…」

カードを受け取り見つめる受付の女性。


「少々お待ちください」

そう言うと思念鉱石(トランストン)を使う受付の女性。



すると受付の中が青く光り、1人の髪の長い人族の女性が現れた。


「おおっ!魔法か?スキルか?」

目を輝かせるフューゼ。


「…貴方達がカードを持ってきたお客様かしら?」


「ん?あぁそうだ。」


「これをどこで手に入れたのか聞いても?」


「道案内してくれた奴がくれたんだよ。」


「道案内…?その人のスキルか魔法わかるかしら」


「うーん…。一瞬で間合いを詰めてきたけど戦ったわけでもないから聞いてこないとわからないな。」


「…その道案内は上半身裸だった?」


「そういえばそうだったな。」


「なるほどね…。何となく事情はわかったわ」

そういうと指をパチンと鳴らす長髪の女性。

フューゼの横に青く光る円が現れた。


「お部屋にご案内致しますのでそこの青い光の上にお乗り下さい」


「上に乗ればいいのか?」

フューゼが上に乗った瞬間景色が変わった。


「おぉ凄いな。一瞬で変わったぞ。」


「ヴァンドラ様!」

勢いよく現れたシルビアに追突されるフューゼ。


「も、申し訳ございません!」


「とと…どうしたんだ?」


「ただの転移魔法かスキルじゃろうに。焦りすぎじゃ」

続けてリヴィアが現れる。


「そ、それはそうですが…!」


「シルビーはね、フュゼ様が消えたー!って大慌てしてたんだよ」

アリスが笑いながら現れた。


「そうなのか?」


「い、いきなり消えたので…驚いたのです…」


「シルビア…あわてすぎだよ」

そしてモナも現れた。


「モナにも言われとるぞ?」

ニヤニヤするリヴィア。


「くぅ…!」


「…みなさんお揃いですね」

長髪の女性も現れた。


「ここは…?」


「特別なお客様のみが入れるお部屋となっております」


「ここが部屋なのか?広いな!」


「ご自由にお使いいただいて構いません。また、他のお客様と会うこともありませんのでご安心下さい」


「私様達からすれば好都合じゃな」


「あぁそうだな。」


「では1度失礼致します。お休みの際やお食事の際はこちらでお呼びください」


そういうと思念鉱石(トランストン)を1つ渡す長髪の女性。


「これを使って呼べばいいんだな。わかった。」


「ヴァンドラ様、よろしければ私がお預かりしておきます。」


「そうか、なら任せるよ。」

思念鉱石(トランストン)を渡すフューゼ。


「何時でもお呼びくださいね。ではごゆっくり」

そういうと青い光に入り消える長髪の女性。


「こんなとこに泊まれるなんてあのカードすごいな。」


「そうですね。ですがやはり人々をまとめさらにはこのような場所を準備できるあの者の正体が気になりますね」


「そうだよなー。でもゆっくり出来そうでよかったよ。」

フューゼは腰を落とした。

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