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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
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宿への歩

「道案内頼んで悪いな。」


「いえ、お気になさらないでください。」


ギルドランドの名無し(ネームレス)を呼び出し月光牡丹までの道案内を頼んだフューゼ。


「ギルドランドの人達に聞けたらよかったんだが今そんな雰囲気じゃなくてな。」

ちらりと周りを見るフューゼ。

一部のギルドランドの民が睨めつけている。


「…チッ。誰に向かって睨みをきかせとるんじゃあいつら…」

苛立ちを見せるリヴィア。


「ヴァンドラ様への無礼な態度についてであれば同意です」

同じく苛立ちを見せるシルビア。


「申し訳ございません…。彼等も気が立っているようです。」


「あぁ、ヴァンドラ自体を快く思ってないのにガルルグルの件があったからなぁ。しょうがないさ。」


「…あんな態度でも奴らに手を出してはいかんのか?」


「堪えてくれリヴィア。」


「本当にヴァンドラは甘いな」


「ねぇねぇリヴィアちゃん、ちょっといいかな?」

不機嫌そうなリヴィアに話しかけるアリス。


「なんじゃアリス。説教でもする気か?」


「ううん!リヴィアちゃんに聞きたいことがあって!」


「なんじゃ?」


「フュゼ様のことフューゼって呼んでたのにまたヴァンドラ呼びに戻したの?」


「なに?フューゼと呼んだじゃと?」


「ヴェグル洞窟から私とシルビーが帰ってきた時リヴィアちゃんフュゼ様の上で寝てたでしょ?」


「…それがどうした」


「それでシルビーが起こした時にリヴィアちゃんフューゼってフュゼ様の事呼んでたよ!」


「な…!私様がか!?」


「うん!」


「言われてみれば確かに呼ばれた気がするな。」


「ヴァ、ヴァンドラ…!」

赤くなり慌てるリヴィア。


「フューゼって呼びたいなら呼んだらいいのに!」


「ば、馬鹿者!あれは寝起きで寝ぼけてただけじゃ!ヴァンドラはヴァンドラじゃ!」

そっぽを向くリヴィア。


「可愛いなー!リヴィアちゃん!」

頬をつつくアリス。


「や、やめろ!私様は海神竜リヴィア様じゃぞ!」


「…失礼ながら貴方様はスノーフィスの海神竜リヴィア様ですか?」

神妙な顔付きになる名無し(ネームレス)


しまった。以前この名無し(ネームレス)に話しを聞かれた時にバレていると思っていたが気づいてなかったのか。


「ん?そうじゃ」


「同名の方かと思っていましたがまさか海神竜様とは…。何故ヴァンドラ様と一緒にこのような所へ…?」


「私様がヴァンドラを好いておるからじゃ」


「すい…!?」

驚きを隠せない名無し(ネームレス)


「文句でもあるのか?」


「いえ…。ですがスノーフィスは大丈夫なのですか?」


「あんな国私様には関係ない。それより詮索が過ぎるんじゃないのか?」


「も、申し訳ございません。」


「いつもヴァンドラに無闇に殺すなと言われているから今回は許してやる」


「あ、ありがとうございます。…もう少しで月光牡丹に着きます。」

そう行って前を指差す名無し(ネームレス)

そこには華やかな外装の建物。


「もしかしてあの建物か?」


「はい。では私はここで失礼致します。」

そう言うと足早に立ち去る名無し(ネームレス)



「…リヴィアが怖いこと言うから逃げたんじゃないか?」


「ふん。私様の事を報告に言ったのかもな」


「あー…そうなると面倒かもしれないな。」


「しっかりと守ってもらおうか?ヴァンドラ」

にやりとするリヴィア


「な…!リヴィア!貴方強いから大丈夫でしょ!」


「私様はヴァンドラに守ってもらうんじゃー♪」


「2人とも本当に仲良いねー!」


「モナもまぜて…!」


全員仲良くなったなぁ。本当に。

「ほらほら行くぞ。」


こうしてフューゼ一行は月光牡丹に到着した。

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