表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
119/227

魔法道具«地獄拷牢»

「ホープ!起きてるか?」

海流船にむけ声をかけるフューゼ。


「もちろん…って!魔物いるじゃないッスか!!」

驚き急いで縄はしごを降ろすホープ。


「早く登るッスよ!!」


「…説明は後でいいか。ガルルグルどうやって船に連れ込むんだ?抱きかかえて往復するのは大変だぞ?」


「私様の水魔法で運んでやってもいいがガルルグルは水苦手じゃからなぁ」


「そうだよな…。」


「これ使おうよ!」

アリスが箱のようなものを取り出す。


「何だこれ?」


「これはヘルシャフト様特性魔法道具( マジックアイテム)のひとつ地獄拷牢(ヘルズルトーズン)!」


「どんな道具なんだ?」


「弱った相手をこの中に閉じ込めて燃やせる便利な魔法道具( マジックアイテム)だよ!」


「なんだその物騒な道具!」


「証拠を残したくない時や拷問に最適なんだよ?」

笑顔で首を傾げるアリス。


「笑顔で怖いこと言うんじゃない!それに今どう使うんだそれを。」


「他の生物なら危ないけどガルルグルは炎大丈夫でしょ?だから運ぶ間このあつーい地獄拷牢(ヘルズルトーズン)に入ってもらって運ぶの!」


「こんな大きさなのにガルルガル入るのか?」


「異空間?とかいうのが広がってるらしいから入ると思うよ!わからないけど!」

にこりと笑うアリス。


「…シルビア。アリスの案はどうなんだ?」


「合理的だと思います。ガルルグルでしたら危険もなく運べそうですしね。」


「そ、そうか。モナもいいか?」

ちらりとモナも見るフューゼ。


「うん…。みんな連れていく」


「なら決定だ。ガルルグルに入るよう促してくれ。」

それを聞いたモナがガルルグルに指示を出す。


「じゃあいくよー!」

アリスが地獄拷牢(ヘルズルトーズン)をガルルガルに向ける。


ガウッ!

と叫んだガルルグルが地獄拷牢(ヘルズルトーズン)に飛び込んでいくと吸い込まれるように消えていった。


「おぉ…!」


「どんどんおいでー!」

次々と飛び込んでいくガルルグル。

遂には最後の1匹まで飛び込んで消えた。


「大丈夫…なのか?」


「うん!入っていったし大丈夫だと思うよ!」


「それ重くないのか?」


「うん!重くないよ!」

そう言うとフューゼに地獄拷牢(ヘルズルトーズン)を差し出すアリス。


「…重くないな。構造はよくわからないがガルルグルを持ち運べるのなら便利だなこれ。」


「すごいでしょ!」

ドヤ顔のアリス。


「なんで貴方がドヤ顔なのよ。」

呆れ顔のシルビア。


「ちびモナに持たせておいたらどうじゃ?」


「そうだねリヴィアちゃん!フュゼ様!モナちゃんに渡してあげて!」


「ん…?わかった。」

地獄拷牢(ヘルズルトーズン)をモナに渡すフューゼ。


「いいの…?」


「あぁ。ガルルグルはモナを慕ってるからな。」


「モナちゃん!後で使い方教えてあげるね!」



「き、消えていったッスよ!魔物やっつけたんッスか!?」

上からホープが叫ぶ。


「…ホープに説明する為にもまずは登るぞみんな。」

フューゼ一行は海流船へと乗り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ