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目覚め
「……っ!」
目を覚ますモナ。
「……目が覚めたか?ちびモナ」
「リヴィア……。あ、クルネヴァは…!?」
「お前が倒したぞ。やるじゃあないか」
「モナが……倒したの?」
「そうじゃ。……身体の具合はどうじゃ?」
「大丈夫……。あっ!がるる達は!?」
キョロキョロと見回すモナ。
「安心しろ。アリスが薬を塗って安静にしている」
「みんな大丈夫なの?」
「あぁ。休ませておけば治るレベルじゃ。私様はモナのことを皆に伝えてくる」
「そういえば……みんないないね」
「襲撃にあわないように見回りや見張りをしてくれているからな。行ってくるからじっとしていろちびモナ」
「うん………」
「ちびモナ、お前は1人であのクルネヴァを倒したんじゃ。自信を持て」
「ありがとうリヴィア…。でもあまり覚えてなくて……」
「魔力が暴走していたからな」
「魔力が暴走……?」
「今は気にするな。よくやったな」
すたすたと歩き出すリヴィア。
……リヴィアはあぁ言ってくれたけど…
魔力が暴走……
しなかったら勝てなかったかもしれない…。
記憶もないからどう何を使ったのかもわからない。
……もっと強くならないと……。




