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サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一することになった。  作者: ちょび
第6章〜傭兵国家ギルドランド〜
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モナとガルルグル

「モナ、腕大丈夫か?」


「うん……。血が少し出たけど……平気」

腕をフューゼに見せるモナ。


「2つだけ小さな傷が付いて血が出てるが……。これだけか?」


「モナちゃん凄いよね!ほとんど怪我してないみたい!薬だけ塗っておくね!」

バックから瓶を取り出し緑の液体をモナの怪我に

塗るアリス。


「何だそれ?」


「薬草を混沌輝石(カオスライト)と水で煮詰めた薬だよ!すっごく早く治るんだから!」


「へぇー!便利な物なんだな!」


「なんだか…あったかい……」


「その薬はねー、塗るともちもちっ!てなったあと温かくなるんだよー!」

アリスの言葉を聞いて薬を触るモナ。


「おぉ……!もちもち…!ぽかぽか……!!」


「気持ちいいでしょー!」

楽しそうなアリスとモナ。



「リヴィア…聞いていいか?」


「どうした?ヴァンドラ」


「ガルルグルに噛まれても大して怪我しないのか?」


「馬鹿言え。普通の人間なら骨は噛み砕かれ肉は焼け落ちてるぞ。モナの身体どうなっとるんじゃ」


「……やはり異常なのか。」


「といっても悪い事では無いんじゃないか?病気になった時手術が出来んかもしれんがな」


「確かに……。心配だな。」


「冗談だ…。ヴァンドラ、そんなこと心配してどうする?取り敢えずモナは仕上げれば戦闘向きだと私様は思うぞ?」


「そ、そうだな。ヴェグル洞窟に急ごう。……モナ!もう大丈夫か?」

くるりと振り向くモナ。


「うん…。もう平気。みて、治った」

薬を摘み降ってみせるモナ。

塗っていた箇所は綺麗になっていた。


「……すごいな。」


「フューゼ、いこう?」


「よし、そうだな。進むぞ!」

歩み出そうとするフューゼ達。


……ルルァル…。


前に立ち塞がる3匹のガルルグル。


「ガルルグル……!また出たのか!」


「……1匹じゃなくガルルグルも群れで逃げているのかもしれんな」


ずいと1歩前に出るモナ。

「大丈夫……。愚かなる者に躾を与えよ。地獄鞭(ヘルズルウィップ)……!」

ゴオッと音を立て地獄鞭(ヘルズルウィップ)がモナの手に現れる。


グルァル……!グルァ……!


モナが近付くたびに小さく唸るガルルグル達。


「…………もしかして」

モナが地獄鞭(ヘルズルウィップ)を解除する。

そしてそのままガルルグル達に近付いていく。


「モナちゃん!危ないよ!」


「大丈夫……」

そのままガルルグル達の前に立つモナ。


モナ……!?何をしてるんだ!?



モナが手をガルルグル達に差し出す。

その瞬間ガルルグル達が

大きく口を開きモナに駆け寄る。



「モナ!!!くそ!!」

モナに駆け寄るフューゼ。


「……これは…」

驚くリヴィア。


「みて、フューゼ」

ガルルグル達はモナの手を炎の舌で舐めていた。


「何が起こってる……?熱くないのか?」


「うん…大丈夫だよ」


「リヴィア…どうなってるんだ?」


「わからん……が、同族で群れるガルルグルが炎を操り、さらに自分達より強者であるモナに屈したのか……?」


「そうなのか?」


「……わからん!私様にもわからん事はある!」

ぷいと上を向くリヴィア。


「……モナ、行けるか?」


「うん……。行こうフューゼ」

フューゼ達はヴェグル洞窟に向け進み始めたが

ガルルグル達もモナに付いて来ていた。

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