進は風邪引いた
進はすっかり忘れてしまった、根川進について考えていた。そう言えば、俺って寝てる時は青い血だとか、、、、。言ってたな〜。ユライザーに聞いたら、こう言ってきた。
勿論です。シンクロ人の血が混じってるんですので、そうなんですよ。夢がリアルだと思いませんか?!
「そう言えばそうだなぁ。夢と現実が境がないんだよね。ところで、水島はどうなったの?!あれからどうなったの?!」
「残念なことに、亡くなりましたが、はるえさんと、はるえさんの妹さんと結婚してしまい、子供がいます。確か、百合子です。進様と同じ誕生日です。偶然にも、、、。この方です。」
写真が出た。化粧の濃い女が出てきた。
進様のお熱とか、、、。伺っております。会ってみますか?!
「女だろうな?!絶対に女だろうな?男は嫌だぞ!!」
詳しい情報は知りませんが、女と出ています。会ってみますか?!するとセレムが言ってきた。
「ダメです。危険人物かも知れません。詳しく調べてみてみないと、、、ダメです。」
「セレム俺は昔、水島と働いていたんだよ。医者として、、、。本当だよ」
「夢見てるんです。進様は、進様は、科学者に作られた体なんです。生まれは、このアンドロイド星です。医者なんかじゃありません。国王です。大臣です。ご自分の立場をもっと知る必要があります!!危険です。誰に命を狙われても危ないんです。もっとご自分の立場を知って欲しいです。」
セレム言った。
「もういいよ。分かったよ。暫く寝るから、3時まで起こすなよ。昼寝だよ。疲れたからさ。しかし今日もこの星は暑いなあ、、、。30度超えてるんじゃないの?!かき氷でも持ってきてよ」
ユライザーが、言ってきた。進様に客が来てます。例の水島百合子です。
セレムが
「通してはなりません。ダメです。もっと詳しく調べてみないとダメです。それからでも会うの遅くありません」
「何の用できたんだろうか?!」
地球の、大臣だそうです。会いますか?会いませんか?!
「会ってみるよ。通せ」
ユライザーはドアを開けた。そしたら化粧と香水の匂いをプンプンして、百合子は入って来た。
「元は、根川進さんですね?!父から聞いております。父ははるえさんが、大好きでしたが、はるえさんと、会ってみますか?!生きておりますよ。未だね。未だ独身ですよ?!根川さんを忘れられないから独身でいますよ。そしてあなた様も独身ですよね。いい結婚相手だと思いますから、会ってみますか?!」
「何だって?!あんたなんだよ。」
セレムが口走った。
「ダメだよ。昔は昔だよ。ねえ進様」
「えっ本当に?!会っていいの?!はるえ生きてるの?」
「ダメですよ。進様」
「セレム、俺会いたいんだよ。会ってみたいよ!!」
「じゃあ話は決まりですね。今度ロケットでお連れします。10日ほどかかります。いいですね。」
百合子は、言った。
「あのーそれでメールアドレスをお聞きしたくて、いいでしょうか?!」
「セレムいいよね」
セレムはこう言った。
「進様のメールはダメです。私のメールをお教えします。それで帰って下さい。」
「何だよ!!セレムいいじゃあねえかよ。何でお前はいつもそうなんだよ?仕事だよ。仕事の話なんだからさ。教えていいだろう?!」
進は強く言った。
「はるえさんのメールは、こちらです。」
百合子は紙を渡した。
「ありがとう、俺のメールです。」名刺を渡した。
ユライザーはお茶を出した。麦茶だった。
「じゃあ私は帰ります。」
百合子は帰った。進は浮き浮きしてメールを見ると、その名刺を大事そうに本に挟んだ。
「はるえだよ。憧れのはるえだよ。」
はるえの写真に、キスをすると、またウキウキした。
せれむはそっと、微笑んだ。ここはそっとしとこうと思ったからだが、そんなに嬉しがるとは思わなかったから、、、、。
これからも長生きしてくれるのなら、これくらいは許そうかな、、、、とも思ったりもしたが、どうも、進様の過去が分からないから、科学者からもらった資料を読み返した。
「ふーん医者だったのか?!未来はどうだろう?!永遠だよな〜。進様は、、、、」
ユライザーに聞くと、未来でももう一回死ぬらしいが、その時も病気で死ぬらしいと出た。
気をつけないといけませんよ。進様はもう一回病気で死にます。そしてまた科学者たちが造るそうです。
進は、本の間に挟んだ、名刺をまた眺めた。嬉しくて堪らなかった。セレムよりもはるえが、気になる。。。夜も眠れないからユライザーが眠剤を進めたが。
「嫌だよ。今日だけは眠んないよ。嬉しいんだよ。」
シンクロ人は眠らないと危険ですよ。さあ寝て下さい。夢をコントロールしますから。。。。寝て下さい。
進はこう言った。はるえとエッチがいい夢を見せてね。とそっと囁いた。また写真にキスをした。セレムよりもいい女だからさ。ユライザーは、そんなこと言うとセレムさんが嫉妬しますよ。それは言ってはいけませんよ。月が出てフクロウが鳴いた。ホーホーと鳴いた。進は眠剤を飲むと軽い目眩がして深い眠りに入って行った。夢中でははるえがいた。
はるえは、泣いていた。
「進さん私の進さん、根川進さん。何で死んでしまったの?!会いたい。」
「僕だよ。根川進だよ。」
そう行って根岸進は、こう言った。
「地球に残れなくてごめんよ。僕と結婚してよ。」
しかしはるえには、見えなかった。進の姿が。また泣いて泣いて、それから水島に強姦された。
「嫌だー!!はるえ!!」
パッと汗をかきながら、飛び起きた。夜中の3時だった。するとすごい頭痛がしてまた寝た。
「痛いよ。はるえとエッチがいいよ。。。何でいつもいつもすれ違うんだよ。」
セレムは起きて来て進がすごい汗をかいていたので、冷たい水を持って来た。進はすごい勢いで水を飲んだが、熱を出していた。40度の熱を出していた。ユライザーが氷枕を作った。風邪かも知れないから、点滴を打った。進は呻いた。
はるえに会いたい。早く1日でも早く。。。セレムはスイカを持って来た。ちゃんと切って。進に食べさせた。進は貪るように食べた。水分が足りなかった。点滴の量が増えた。
呻いてるところに、はるえが、現れた。もう10日経っていた。
はるえが、進の点滴を刺した。美加が、子供を抱えてお見舞いに来た。
「兄さんたら大丈夫?すごい熱ね。」
美加が言った。セレムは、美加にこう言った。
「お母さん。進様は病気です。」
美加が心配そうに覗き込んだ。
(続く)