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体調を崩していてまっていて下さった方申し訳ありませんでした。
遅くなりました。
「…というわけで、祐輔君が凄く心配してくれたの。沙耶さんがいなくてかえって良かったみたい。これからも守ってくれるって!」
今私はお茶席の報告という名の惚気をヒロイン様に聞かせられている。
私は少し後悔していた。私が一緒に参加していたら、祐輔様は堕ちることはなかっただろう。
「美由さん。宮脇様のことはどうなさいますの?お好きなのですよね?」
これ以上の惚気を聞きたくなかったために聞いてみる。
すると、今まで嬉々として祐輔様とのあれこれを話していたのに、途端に不機嫌そうになった。ヒロイン様、お口がへの字になってますよ。
「だって~。最近構ってくれないし近くの優しい人を好きになっても仕方ないと思うの。ね?沙耶ちゃんも優しくされたら、わかるでしょ?」
さっきは私のことさん付けだったのに、今度はちゃん付けですか?それに私にまで媚びを売ってるんですか?ウルウル見つめないでくれませんか?イライラするんですが…。ウルウル攻撃は私には効きませんよ?
「わからなくもありませんが…それではどちらが特にというわけではないのですね?」
確認のために尋ねる。
「うん。まだ美由は誰も選ばないよ。まだこの人っていう人がいないし、二人とも今のところは同じくらいの好きだから」
で、また増えていくんですね?わかります。
あなたは好きって気持ちでしょうが宮脇様と祐輔様は愛してるだと思います。
次は誰を狙うんですか?ヒロイン様。




