ガレオン船の重み
読者の皆様へ。
本作が初投稿となります。
まだ未熟で、海外から執筆していることもあり、日本語の表現や翻訳に不自然な点があるかもしれません。
もし気になるところがあれば、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
「大尉」
パイロットの声が通信機越しに響いた。
毅然としてはいたが、無視しがたい緊張感に満ちていた。
「降下ポイントに到着しました。ここからは自由落下、その後は徒歩での行軍となります。地上での幸運を祈ります」
「了解した、ホーク」
酸素マスクを機械的な動作で調整しながら、私は答えた。
キャビンのランプが、油圧の軋み音を立てて開き始めた。
少しずつ、目の前にアマゾンの暗闇が姿を現した。
それは緑の深淵であり、深く、侵入を拒むような、光さえも辛うじて生き延びるのが精一杯の場所だった。
風が激しくキャビンに流れ込み、顔を打ちつけ、ジャングルの重苦しい湿気を運んできた。
それはただの風ではない。警告だった。
もう、引き返す道はない。
私は立ち上がり、パラシュートとタクティカルギアの重みが第二の皮膚のように肩に馴染むのを感じた。
首を軽く回し、自分の部隊を見渡した。
12人の男たち。
12人の「影」。
全員が配置につき、静寂の中で集中し、機内の淡い赤色の光に照らされてシルエットを浮かび上がらせていた。
エリザベスが私に近づいた。
一瞬、視線が交わったとき、風の轟音が消え去ったかのように感じた。言葉も、不要な仕草もなかった。
それは別れではない。
約束だった。
私は小さく頷き、再び前方に視線を戻した。全員に見えるよう、拳を高く突き上げた。
「地に在る如く、星々に至るまで。逆境の中でも共に……」
私の声がヘリコプターの爆音をねじ伏せた。
「アド・アストラ、シャドウズ!」
「シャドウズ!」
彼らは一斉に応じ、その咆哮は夜を貫いた。
迷うことなく、私は虚空へと身を投げた。
世界が、消えた。
数秒の間、存在するのは落下と風、そして高所の凍てつくような静寂だけだった。
私の体は、混沌を制御へと変える訓練通り、自動的に安定した。
一人、また一人と、部下たちが私の後に続いて飛び込み、アマゾンの広大な闇に沈んでいく黒い影となった。
高度計が正確な瞬間を告げた。
パラシュートを開いた。
衝撃は鋭く、強烈で、私を現実へと一気に引き戻した。
ジャングルが足元に、静止した海のように広がっていた。
暗く、静かで……静かすぎた。
私は眉をひそめた。
何かが、噛み合っていない。
地面への衝撃は鈍く、生きる膜のように森を覆う密な植生によって和らげられた。
着地と同時に膝を曲げて落下の衝撃を吸収し、均衡を保つやいなや、的確な動作でパラシュートのハーネスを外した。
痕跡を残さぬよう、素早く葉や枝の下にそれを隠した。
5秒足らずで、手には既にライフルが握られていた。
地上の空気は違っていた。
より重く。
より濃く。
肌にまとわりつき、何事かを警告しているかのようだった。
「装備と状況の確認」
内部チャンネルを通じ、制御された囁き声で命じた。
「シャドウ2、配置完了。準備よし」
エリザベスが明瞭に答えた。
「シャドウ3、準備よし」
「シャドウ4、準備よし」
声が一つずつ届く。混信もなく、不備もない。
12人の影。
同期する12の鼓動。
負傷者なし。配置の乱れなし。
手信号を送る。
前進。
迅速に、だが音を立てずに移動した。
一歩一歩が計算され、あらゆる動きが敵地での長年の作戦で叩き込まれた舞踏のようだった。
巨大な樹木が天然の柱のようにそびえ立ち、光を遮り、影を歪ませる。
広大なジャングルが我々を包囲していた。
だが、何かが……おかしくかった。
進むごとに、その感覚は明白になっていった。
静寂だ。
それは通常の静寂ではなかった。
捕食者の存在に対する動物たちの典型的な反応でもない。
それは……「不在」だった。
左翼のエリザベスが二本の指を立て、周囲を指し示した。
(分かっている)
短い仕草で返した。
私もそれを感じていた。
前進を続ける。
正確な座標に導かれ、ほぼ完璧な直線で3キロメートル。
時間と距離は外科手術のような精度で計測されていたが、それでも……何かが噛み合わない。
ついに指定された地点に到達したとき、私はぴたりと足を止めた。
目の前にあるはずの活動中のゲリラキャンプは存在せず、ただ空虚な広場があるだけだった。
暗く。
不活性で。
灯火一つない。
焚き火の跡もない。
物音一つしない。
「気に入らんな」
チームに対してというより、自分自身に呟いた。
「大尉、これは異常です」
ディエゴが付け加えた。
その声には、ほとんど気づかないほど微かな、だが私の警戒心を呼び覚ますには十分な金属的な響きが混じっていた。
「信号に小さな干渉が発生しています」
周囲を見渡した。
地面に新しい足跡はない。
ゴミも、残骸も、人間の活動の形跡もない。
まるでその場所が……消去されたかのようだった。
「警戒を怠るな」
拳を上げ、散開陣形を展開しながら命じた。
「全方位をカバーしろ。誰も油断するな」
チームは扇状に広がり、絶対的な精度で影の間を移動していった。
少しの間、思考を巡らせた。
ほんの一瞬。
17歳で入隊し、大尉まで昇進する中で、私はあらゆる光景を見てきた。
伏兵、敵対地域、汚染地帯、秘密作戦……だが、このようなものは初めてだった。
機密任務でさえ経験したことがない。
ジャングルには常に音がある。
常にだ。
虫。風。生命。
だが、ここでは……。
何もない。
自分たちの呼吸さえ、存在しないかのように思えた。
背筋に微かな戦慄が走った。
エリザベスが私の隣に位置につき、広場の虚空に銃口を向けた。
彼女の瞳は、私が考えていることと全く同じことを映し出していた。
(皆、どこへ消えた?)
掃討を開始した。
ダイヤモンド陣形。緩やかに、組織的に。
一メートルずつ慎重に。
一つ一つの影を分析する。
だが、何もない。
私は時計に目を落とした。
02:30 ―― 離陸。
03:00 ―― 降下。
03:20 ―― 目標到達。
そして今……。
03:30。
十分間。
静寂などあるはずのない場所での、空白の十分間。
その「不在」の重みが、前触れもなく重力が増したかのように、物理的な圧迫感として伝わり始めていた。
どうしてこんなことが可能なのか?
どうやってキャンプごと……跡形もなく消え去るというのか?
その時、ディエゴの声が空白を切り裂いた。
「大尉、六時方向!」
即座に反転し、指示された方向へライフルを構えた。
レーザーポインターが茂みの間を指している。
そこだ。
巨大な樹木の、太くねじれた根の間に……。
「それ」はあった。
自然のものではない。
その空間には、あまりにも完璧な幾何学が存在していた。
静かに合図を送る。
タクティカル・アドバンス。
チームは迷わず応じた。
我々は一つの生命体のように動き、あらゆる角度を確保しながら、制御された歩みでそのエリアを包囲した。
植生を取り除くと……。
それは即座に確信へと変わった。
金属。
周囲に完璧に溶け込んだ、滑らかで冷たい表面。
扉だ。
装甲化され、高度な訓練を受けた者でなければ見つけられないほどの精度で隠されていた。
シャドウ5が前へ出、機材を展開した。
「シグネチャー、圧力、配線を確認中……」
再び、静寂が我々を包み込んだ。
「異常なし」
ついに彼は囁いた。
「目視できるトラップなし。爆発物なし。アクティブセンサーなし」
彼を数秒見つめ、私は頷いた。
「やれ」
絶対的な静寂の中で、その機構が作動する鈍いクリック音が、まるで銃声のように響き渡った。
扉がゆっくりと開き始めた。
内部から冷たい空気が流れ出してくる。
それは不自然なほど冷えていた。
コンクリートと金属……そして、正体の知れない何かの匂いが混じっていた。
目の前で、階段が闇の奥へと続いていた。
深く。
静かに。
まるで世界の終わりがその先にあるかのように。
そして、何かが我々を待ち構えているかのように。
直後、爆発が起きた。
足元の地面が揺れ、衝撃波が私の体を壁へと叩きつけた。
「待ち伏せだ!」
通信機越しに誰かが叫んだ。
世界が騒音に塗りつぶされる。
銃声。
爆発音。
通路はわずか数秒で地獄へと変貌した。
「制圧射撃!」
私は立ち上がり、ライフルを構えながら命じた。
マズルフラッシュが暗闇を照らす。敵は入り口から、まるで無から引き剥がされた影のように現れ、煙と閃光の中を突き進んできた。
「ビクトリアと子供たちを援護しろ!」
エリザベスが私の隣に位置取った。彼女の銃口が外科手術のような精度で火を噴く。一発一発が清潔で、効率的。
そして、致命的だった。
衝撃のたびに壁が震える。コンクリートの破片が四方八方に飛び散り、即席の散弾となって空気を切り裂いた。
「発煙弾!」
二つの円筒が床を転がり、通路を覆い隠す濃密な煙を吐き出し始めた。
「動け! 包囲網を突破するぞ!」
ここに留まるわけにはいかない。
この場所は、我々の墓場になろうとしていた。
前進。
戦闘は近接戦へともつれ込む。凄惨な、わずか数メートルの距離での殺し合い。
階段のふもとに到達したとき、二人の敵が路を塞ごうとした。
だが、彼らにチャンスはなかった。
銃床での一撃。
そして二発の銃声。
我々は階段を駆け上がる。
一段一段が、力ずくでもぎ取った勝利のようだった。
「上がれ、上がれ!」
後ろからディエゴが叫ぶ。片腕で子供の一人を抱え、もう片方の手で銃を乱射していた。
混乱を極めた、だが止めることのできない上昇。
我々はこのために訓練されてきた。
すべてが崩壊する中でも、前進するために。
再び、ジャングルへと飛び出した。
そのコントラストは残酷だった。
あの不自然な静寂はまだそこにあった……。
だが今は、戦争の音によって切り裂かれている。
「回収ポイントへ急げ!」
我々は走った。
弾丸が周囲の空気を切り裂き、葉を、枝を、すべてを貫いていく。
その時――。
ローターの音が聞こえた。
ヘリだ。
『こちらホーク! 敵火力が激しい!』
ノイズ混じりの声が届く。
『長くは維持できない、急げ!』
機体はあらゆる論理を無視するように、木々の間へと降下してきた。
コンパートメントのドアが開く。
副操縦士が既に我々を援護するために射撃を開始していた。
「子供たちを先に乗せろ!」
一人、また一人と、子供たちが運び込まれる。
抵抗もなく。
反応もない。
まるで意識がないかのようだった。
「行け、行け!」
「ブラボー、収容完了!」
「チャーリー、収容完了!」
「エリザベス、乗れ!」
私は彼女に命じた。
彼女は一瞬、躊躇した。
ほんの一瞬。
だが、命令に従った。
彼女はハッチから私の方を振り返った。
「大尉!」
残るは私だけだ。
ヘリに向かって一歩踏み出した……。
その時、見てしまった。
閃光。
茂みの間から。
私は振り返った。
一人の男。
膝をつき。
ロケットランチャーを肩に担いでいる。
狙いはヘリ。
チーム。
そして、彼女だ。
思考する暇はなかった。
私は後ろへ跳んだ。
射線を確保し。
引き金を引いた。
三点バースト。
敵は崩れ落ちた。
だが、彼の指は既に引き金を絞っていた。
弾体が放たれる。
爆発はわずか数メートルの至近距離で起きた。
衝撃波が私の体を宙に放り出す。
痛みよりも先に、衝撃を感じた。
それから……。
熱。
血。
私の体は地面に激しく叩きつけられた。
一瞬、視界のすべてが白く染まった。
だが、私は立ち上がった。
倒れるわけにはいかない。
ここでは。
まだ。
ヘリを見た。
エリザベスがそこにいた。
待っていた。
走った。
一歩進むごとに、体が鉛のように重くなる。肺が焼けるように熱い。制服が血で重く濡れていく。
それでも、進んだ。
「手を出せ!」
ハッチから身を乗り出したディエゴが叫ぶ。
私は跳んだ。
彼の手を掴んだ感触。
力強く。
確かな、現実。
一瞬……。
救われたと思った。
その時――。
タッ。
タッ。
タッ。
三発の銃声。
乾いた、完璧な射撃。
一発目が脚を貫いた。
二発目が肩を砕いた。
三発目は……。
三発目は、私の胸を横切った。
すべてが止まった。
音が消えた。
世界が静寂に包まれる。
エリザベスが見えた。
聞こえない叫びに顔を歪ませている。
ディエゴが見えた。
歯を食いしばり。
私を引き上げようと必死になっている。
チームが見えた。
撃ち合い。
戦っている。
だが、すべてが遠く感じられた。
まるで、もうその瞬間には属していないかのように。
ついに、彼らは私を機内へと引き入れた。
崩れ落ちる。
冷たい金属の床が私の体を受け止めた。
声が戻ってきた。
歪み。
遠のいていく声。
「エドゥアルド……」
エリザベスの声が震えていた。
「お願い……」
彼女の手を感じた。
その体温。
話そうとした。
やり遂げたと。
子供たちは無事だと。
すべてに意味があったのだと。
だが、できなかった。
体はもう動かない。
ビクトリアが必死に処置を施している。
圧迫。
怒号。
動き。
すべてが無駄だった。
世界が薄れていく。
痛みが消えた。
騒音も。
ただ、奇妙な静けさだけが残った。
重く。
誘惑的な静けさ。
そして、すべてが黒く塗りつぶされた。
その時……。
虚無の中で。
一つの音がした。
明瞭で。
正確で。
不可避な音。
チッ……タク……。
チッ……タク……。
時間が再び動き出す。
だが、私は……。
もうヘリの中にはいなかった。
ジャングルにもいない。
どこにも、いなかった。
ただ、暗闇だけが存在していた。
無限の空虚。
底もなく。
空もなく。
終わりのない場所。
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